何をしてるの...!? 水族館で激写された「海のギャング」の謎行動に衝撃走る→館長も「初めて見た」
噛まれれば人間でも大けがをするほどの鋭い牙を持つことなどから、「海のギャング」と呼ばれるウツボ。「怖い」「狂暴」といったイメージを持っている人もいるだろう。
2021年11月21日、そんな彼らの「珍行動」を捉えたこんな動画がツイッターに投稿され、話題になっている。
あっ!いい穴みぃ〜つけたっと......
あれっ!あれれ??
ま ち が え た 〜
恥ずかし〜(笑)#こんなことってある#ウツボinウツボ#ウツボの気持ち#ウツボの思う壺#みんな見てたね pic.twitter.com/pgc9k8YKX6— すさみ町立エビとカニの水族館 (@ebikaniaquarium) November 20, 2021
投稿したのは、和歌山県すさみ町にある「すさみ町立エビとカニの水族館」の公式アカウント(@ebikaniaquarium)。
20秒ほどの動画には、ウツボだらけの水槽の中、大きいウツボが小さいウツボを丸呑みにしようとしているような様子が。
――いや、違う。むしろ小さい方から大きい方の口の中に入っていっている......?
大きいウツボはあんぐりと口を開かされて、逆にちょっと苦しそうだ。なんとか引きはがそうと身をよじり、最後は小さいウツボが口の中に突っ込んでいた首を引き抜いて去っていった。
彼らは一体、何をしていたのだろうか。ウツボたちのシュールな行動に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「うっ!?ヴぇぇぇ〜!?って声が聞こえてきそうです」
「超特大胃カメラじゃねーか」
「目がやめろって見てる」
「見よるこっちがおえっ!てえずいちゃいました」
Jタウンネット記者は22日、このウツボたちについて水族館に話を聞いた。
何してるの?
取材に応じたのは、同水族館館長の平井厚志さん。話題の動画は20日、水族館の入り口近くにあるウツボのみの水槽で平井さんが撮影したものである。
口を開けている大きい方のウツボは「ニセゴイシウツボ」という種類で、体長はおよそ1.7メートルもあるという。
もう片方の小さいウツボは「ただの『ウツボ』です」とのこと。体調はおよそ90センチメートル〜1メートルで、ニセゴイシウツボの2分の1くらいのサイズ。そりゃ、すっぽりと頭が入ってしまうわけだ。
ただ、平井さんも投稿動画のようなウツボたちの行動は「初めて見た」。
「投稿では『小さいウツボが入る穴を間違えた』みたいなコメントをしていますが、正直何をしているのかはわかりませんね。
ウツボは夜行性なので、もしかしたら夜間には似たようなこともあったのかもしれませんが、少なくとも日中には見たことがないです」
と語った。
長年ウツボを見てきたという平井さんにもわからない、まさに「珍行動」だったようだ。
それでも、ツイッター上で動画に反響があったことについては「嬉しい」とのことで、
「ウツボは人気がありますから、多くの人に見ていただけたみたいですね。皆さんが楽しめるような水族館ならではの動画をお届けできたことは、水族館冥利につきます」
とコメントしている。