元ZOZO執行役員、衆院選についてバッサリ!「選挙制度の問題じゃない」

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第49回衆院選は、11月1日に全議席が確定し、自民党は追加公認を含め261議席を獲得し、国会の安定運営に必要な絶対安定多数を単独で確保しました。

この選挙結果に対して、田端信太郎氏がコメントしました。

っていうか、多くの有権者は、別に世の中、変わって欲しいとか思ってないんだろう。

選挙制度の問題じゃないよ。 https://t.co/L3pXLNq5Kb

- 田端 信太郎@ 田端大学YouTube7万人突破 (@tabbata) October 31, 2021https://platform.twitter.com/widgets.js

編集者の箕輪厚介氏のツイートに対して「多くの有権者は、別に世の中、変わって欲しいとか思ってないんだろう。選挙制度の問題じゃないよ」とコメントしました。

はたして選挙制度の問題ではないとは、どういうことなのでしょうか。

選挙制度の問題点とは?

画像:FREEPIK2/Shutterstock

日本では現在、小選挙区制を採用しています。小選挙区制とは全国を議員定数と同じ数の選挙区に分割し、1選挙区から1人の議員を選出するやり方です。この方法は市民の声を反映しやすく政権を選択しやすいのですが、小政党よりも支持者の多い大政党の候補者として出馬する方が勝ちやすい傾向にあります。今回、野党が小選挙区で候補を1人に絞って共闘したのにはこういった背景があります。

今回の選挙では野党一本化の影響もあってか、自民党幹事長の甘利明氏、国土交通相や経済再生相を歴任した石原伸晃氏が落選しました。しかし全体を見ると、自民党は絶対安定多数の261議席を獲得しています。

また、今回の衆議院選挙、最終投票率は55.93%で、戦後3番目に低い投票率となりました。「行きたくても行けなかった」という人もいるかもしれませんが、投票をしなかった人の中には「このままでいい」と感じている人もしれません。

結果的には、自民党はやや議席を減らしたものの、“自民1強”の状態は変わらないといえます。

田端氏のコメントへの人々の反応

田端氏のコメントにさまざまな人から反応がありました。

「好きなんだけど今の生活は変えたくはない。今の生活に満足してるひとのほうがマジョリティ、なんでしょうね」と田端氏の意見に納得するコメントが見られました。また「豊かになりたければ政治や社会に期待するより、自分自身に期待して努力するしかない」と政治や社会の力ではなく、自分自身の力を信じるという意見も。

また、「色々あったけど総じて適切だったコロナ対応、経済政策・外交防衛など、引き続き自民党を信任した国民が多かったという、それが改めて確認出来たのが今回の選挙であったかと」と今回の選挙を総括する意見もありました。

たしかに、選挙結果から考えると、いままでの政治をある程度評価する国民が一定数いたことは間違いないでしょう。ただ、投票率の低さを見ると、「選挙を経て何が変わるのか?」という明確なビジョンが、国民に浸透しておらず投票に行かないということも考えられます。

田端氏のツイートが指すように、選挙制度の問題ではなく、有権者の「現状を変えたくない」という意識や、政治への関心度の低さから、今回の選挙結果に結びついたといえます。

【参考】
※ @Adri_Kono・@Ryosuke072275・@ensan7HDversion/Twitter
※Krakenimages.com・FREEPIK2/Shutterstock