不動産投資を実践中のオーナーがおすすめする本14冊【2021年】
不動産投資オーナーがおすすめする本
不動産オーナーから、おすすめとして具体的な書名が挙がった本をご紹介していきます。最も回答の多かった本は一番最後に、2番目に回答が多かった本からスタートします。
『世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生』
複数のオーナーからおすすめいただいたのは浅井佐知子著『世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生』(ソーテック社、2015年)です。
「不動産投資の仕組み」が理解できる本です。この本で扱われている不動産投資のスタイルは、最初は数百万円単位の安い物件を入手し、自分でDIYをして家をメンテナンスしていく実践派です。
読むタイミングは?
おすすめの時期としては、「不動産開始前」に仕組みを把握するという意見と、仕組みへの深い理解を促すため「どの時期に読んでも役立つ」、どちらの意見もありました。
『確実に儲けを生み出す 不動産投資の教科書』
こちらも複数のオーナーからおすすめをいただきました。姫野秀喜著『確実に儲けを生み出す 不動産投資の教科書』(明日香出版社、2020年)。
読むタイミングは?
購入前、購入後、いつ読んでも役に立つそうです。
『まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意』
こちらも複数のオーナーからおすすめしていただきました。石原博光著『まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意』(SBクリエイティブ、新版2016年)。
2002年から、地方都市(千葉県旭市)でアパート2棟を資金300万円で購入して投資を始めた著者が、融資の受け方から、空室を出しながらどう大家業を進めていったのか、自身の経験とともにまとめられています。
入居者を探す際に必須のパートナーである管理会社とのつきあい方なども試行錯誤して進められていく様子がわかります。現在はアメリカ在住で戸建て投資をされている著者の、はじめの一歩がわかります。
読むタイミングは?
購入前に読むのがおすすめ、とのことです。
『リッチウーマン―人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という女性のための投資入門』
ここからは、1人のオーナーさんにおすすめしていただいた本のご紹介です。
キム・キヨサキ著『リッチウーマン―人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という女性のための投資入門』(筑摩書房、2007年)は、投資を始めようとしている女性に向けて書かれた本です。
キム自身の投資家としての経験と「金持ち父さん」の考え方を重ねて書かれています。
読むタイミングは?
『初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資 最強の教科書――投資家100人に聞いた!不動産投資をはじめる前に知りたかった100の疑問と答え』
鈴木宏史著『初心者から経験者まですべての段階で差がつく!不動産投資 最強の科書――投資家100人に聞いた!不動産投資をはじめる前に知りたかった100の疑問と答え』(東洋経済新報社、2018年)。
サラリーマン時代の2013年に地方で一棟マンションを購入したところから不動産投資がスタート、その後サラリーマンを辞められ不動産鑑定士事務所を経営するなどされています。ウェブでコラムを書かれていた経歴もあり、実践に役立つ内容が読みやすく書かれています。
読むタイミングは?
『サラリーマンでも「大家さん」になれる46の秘訣(PHP文庫)』
藤山勇司著『サラリーマンでも「大家さん」になれる46の秘訣 (PHP文庫)』(PHP研究所、2006年)。
単行本は2003年発売で、「サラリーマン大家さん」の火付け役にもなったようです。20年近く経過した今でも、不動産投資の仕組みが理解できる本です。
読むタイミングは?
『不動産投資の嘘』
大村昌慶著『不動産投資の嘘』(幻冬舎、2016年)は、タイトルから受ける印象とは異なり、不動産投資の基本から法人化、出口戦略についても言及されています。
読むタイミングは?
『東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい』
重吉勉著『東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい』(かんき出版、2006年)は、ここまで紹介してきた本とは異なり、マンションの中でも区分マンションへの投資について書かれています。不動産の場所も東京と限定しています。
繰上返済の考え方についても書かれています。
読むタイミングは?
『正直不動産』
大谷アキラ著『正直不動産』(小学館、最新刊12)。
不動産投資の仕組みのみならず、不動産業界の全体像を理解してから不動産投資をする観点でおすすめされています。
物語の展開にドキドキしながら「不動産業界の仕組み」を理解するヒントを得ることができます。
読むタイミングは?
『不動産投資の羅針盤 豊かな不動産ライフを手に入れる一番わかりやすい教科書』
林奏人、辻龍一、富治林希宇著『不動産投資の羅針盤 豊かな不動産ライフを手に入れる一番わかりやすい教科書』(ソシム、2020年)。
これから不動産投資を始める人にとっては、状況が似ていて理解しやすいかもしれません。
読むタイミングは?
『今すぐ大阪にワンルームマンションを5つ持ちなさい!』
黒松雄平著『今すぐ大阪にワンルームマンションを5つ持ちなさい!』(パブラボ、2018年)。
不動産投資本の著者は不動産業界に身を置く人が多いなか、この本は異なる業界で起業した会社代表が執筆しています。幼少期に父親が不動産を所有していた経験も影響しているかもしれません。
読むタイミングは?
『住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本』
千日太郎著『住宅ローンで絶対損したくない人が読む本』(日本実業出版社、2020年)。
不動産投資は、多くの方が「不動産投資ローン」を組んで始めますが、ローンの仕組みを知りたいと思われたオーナーさんが選んだ本がこちらです。
住宅ローンに関する本ではありますが、金融機関の審査や条件など「ローン」の仕組みを理解する助けになる本です。
読むタイミングは?
『公認会計士・税理士が教える「東京」×「中古」×「1R」不動産投資の始め方 ーー資産運用に不動産が適切な理由がわかる! 』
澁谷賢一著『公認会計士・税理士が教える「1R」×「中古」×「東京」不動産投資のはじめ方』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス)、2020年)。
不動産を所有することで、生命保険の代わりや相続税対策などの副次的効果を伝え、想定されるリスクも解説されています。
読むタイミングは?
『 金持ち父さん 貧乏父さん』
最後に、おすすめとして最も回答が多かった本は、ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房、改訂版2013年)でした。
ロングセラーであり、「なぜ不動産投資をするのか」という、基本的な考え方を知ることができ、参考になる本です。
読むタイミングは?
購入前に読むことをおすすめされる回答が多かったですが、どの時期に読んでも役立つという声もありました。
不動産投資には種類があり、何を選ぶかの見極めを
今回は、不動産投資オーナーが実際に役に立ったというおすすめの14冊をご紹介しました。いずれも体験が含まれた、不動産投資に関する仕組みが理解できる内容になっています。
仕組みを理解したら、ご自身ではどのような目的で不動産投資を始めたいか、を改めて考え進めてはいかがでしょうか。
社会状況や市場は刻々と変化していきます。これから本を読まれる際には、本が出版された年や著者のプロフィールなどに留意しながら読むと、参考にすべきポイントが自分の中でブレずに整理しやすくなるかもしれません。