「そば粉の鶏天 油淋ソース」700円 | 食楽web

 新橋・虎ノ門エリアといえば、都内でも高層ビルが連立するビジネス街。そこで働く人々の胃袋を満たす飲食店は多く、ランチは行列が当たり前、夜も満席の店が多く活気あふれる街でした。しかし新型コロナウイルス蔓延後はといえば、同じ街とは思えないほど静まり返っています。緊急事態宣言が明けた10月初旬も、まだ歩く人はまばらで、店の灯りもどことなく寂し気に映ります。

 そんな眠った街をゆり起こすかのように、つい先日、黒毛和牛の精肉卸で有名なヤザワミートが手掛ける『和牛肉そば ごん』が衝撃的なニュースを発信しました。

 なんと10月11日夜営業から15日までの5日間、生ビールを何杯飲んでも1杯10円! 2杯飲んでも20円、3杯飲んでも30円…。小学生もわかる計算ですが、大人の我々には一瞬、理解不能になりそうなくらいの大盤振る舞い。実質の飲み放題ですね。しかも今後は『呑みそば ごん』という“ウラ店名”を冠して夜営業を蕎麦と肉惣菜、そしてお酒を楽しめるお店に一新。そこで渾身のメニューを食べてきたので、その魅力をご紹介します。

蕎麦好き&酒好きにたまらない絶品つまみに悶絶!

「そば屋のサラダ」600円

 まずは「そば屋のサラダ」(600円)です。ちりめんじゃこや野菜の中に、 “ごん特製”生蕎麦をカラリと揚げた揚げ蕎麦入りの特製サラダです。中太の揚げ蕎麦のカリカリ触感と風味がたまりません。さらに合わせる特製ドレッシングも橙酢を使用した優しい酸味が特徴。思わずビールが進むひと品です。

 続いて、同じく名物「和牛メンチカツ」(500円)。筆者は昔、このメンチカツを初めて食べたとき、声を失うほど感激しました。剣立ちが見事なサクサクの衣、ほとばしる肉汁。こんなにジューシーで和牛の旨みを余すところなく堪能できるメンチカツは人生初めて。これまた当然、尋常じゃなくビールに合います。

「和牛メンチカツ」は、これまでは蕎麦のサイドやセットメニューでしたが、単品で頼めば生ビールに最高に合います!

 さらにこのお店の和牛のレベルの高さがわかるのが「和牛肉豆腐」(800円)です。居酒屋の定番メニューである“肉豆腐”ですが、こちらの肉豆腐は、もはや高級すき焼きと言っても過言ではないレベル。豆腐の食感とその相性を配慮したふんわりとした和牛。口のなかでとろけるようです。

「和牛肉豆腐」800円

 このあたりに来ると、そろそろビールから別のお酒に移りたい気分です。実はこの店、ハイボールが一杯350円。この界隈では破格値といってよい値段です。さらに、いまじわじわ流行中のワンカップ地酒も常時9~10種類ほどラインナップされています。

ワンカップ地酒は990~1100円。個性的なビジュアルと味わいで飲み比べも最高

 さて、お酒に合うメニューはまだまだあります。どんどんご紹介していきましょう。

中華のエッセンスが光るつまみ各種

「特製よだれ鶏」はパンチの効いたピリ辛のソース。鶏肉もやわらかくて美味

 さらに、今回のリニューアルでイチオシのつまみが、なんと中華系なんです。こちらの店長・前川さんは実は中華料理出身。「特製よだれ鶏」や「ヤザワミートの豚肉水餃子」、「そば粉の鶏天 油琳ソース」などは、まさに中華の技法を生かした本格的な調理法とソースが魅力的。いずれも超本格中華の味わいが存分に楽しめます。

 そしていよいよ〆の蕎麦へ。この店に来て、名物「和牛肉そば」や「シビレ混ぜそば」を食べずには帰れませんよね。呑兵衛に嬉しいスモールサイズが用意されているので、ある程度おなかが満たされていても安心して頼めます。

「和牛肉そばスモール」650円

 噛めば噛むほど旨みあふれる和牛肉の美味しさは言うに及ばず、山芋入りの蕎麦自体の旨さはまさに格別。中太でもっちりした歯ごたえ、蕎麦の風味。蕎麦だけでお酒が進むほど香り高い逸品です。

 ほかにもまだまだ絶品の肉つまみは多数ありますが、生ビール一杯10円のキャンペーン中に、ぜひご自身でお確かめあれ。美味しい料理とお酒とお蕎麦で、きっと元気になれると思いますよ。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:和牛肉そば ごん

住:東京都港区西新橋2丁目13-3
TEL:03-5501-2938
営:11:30~15:00(14:30LO)、17:00~22:00(21:30LO)
  ※土曜はお昼の部のみ ※現在、営業時間を21:00までに短縮
休:日・祝

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