藤井道人監督『余命10年』小松菜奈＆坂口健太郎がW主演！特報映像も

　藤井道人が監督を務める新作映画『余命10年』のキャストが発表され、小松菜奈と坂口健太郎がダブル主演を務めることが明らかになった。

　2017年の発売された小坂流加さんの同名小説を『新聞記者』や『ヤクザと家族 The Family』などの藤井監督が実写映画化する『余命10年』。数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉（まつり）を主人公に、生きることに執着しないよう恋だけは決してしないと心に決めていた彼女が、地元の同窓会で和人（かずと）と出会い、心を動かす姿が描かれる。

　今回、難病を発症して余命10年となった高林茉莉役を小松、彼女と恋に落ちる真部和人役を坂口が演じることが発表。原作小説の著者である小坂さんは茉莉と同様に難病を抱え、本作の文庫化を待たずして亡くなっており、小松は著者の遺した思いを引き継いで茉莉役に挑む。茉莉と恋に落ち、彼女を変えていくきっかけを作る和人役を務める坂口との化学反応に期待が高まる。

　あわせて特報映像も公開。カニューレを身体につけ、自身の余命を知り覚悟を決めるかのような茉莉（小松）の表情や、生きることから逃げ続けていた若者の和人（坂口）。二人が出会い、それぞれの人生を変えていく様子がビデオカメラの映像で切り取られている。音楽を担当したRADWIMPSの旋律も彩りを加えている。（編集部・大内啓輔）

映画『余命10年』は2022年春に公開予定

コメント

・小松菜奈（茉莉役）
撮影は約1年かけて季節を追いながら、息をすることさえも丁寧に向き合ってきました。このお話しは、題名の通り、命のお話しです。もちろん、命なので軽いものではないからこそ、簡単には挑めないことも分かっていましたし、どのように伝え、どのように受けとられるのか、正直、私も演じる前はいろいろ考えました。でも、最後を見るのではなくその人が生きている過程をどう生きてあげるか。生きている証をどう刻むのか。その気持ち次第で見え方と演じ方が180度変わる、私が彼女の人生を生きようと覚悟が決まった瞬間です。カメラが回ってない時にも涙が止まらなかったことは今でも忘れません。自分じゃないのに自分の人生の中に二つの人生を歩んだ1年は本当に何にも変えられない変えることの出来ない、かけがえのない時間が詰まっています。2022年春、ぜひ楽しみにお待ち下さい！

・坂口健太郎（和人役）
すごい瞬間を観た、確かに生きていた、と思った。自分がそこにいる作品で、こんなに泣いたのは初めてでした。改めて命を考える、一人でも多くの人に見てほしい作品になりました。

・藤井道人監督
小松さんと坂口くんと駆け抜けたこの1年間は、宝物のような時間でした。そして、関係者試写を終えた二人の表情を観て、この映画の監督が出来て本当に幸せだなと思いました。二人が演じた 10 年の月日が刻まれた『余命10 年』を楽しみにしていて下さい。