のぞき見、夜這い…現代なら即アウト!平安時代のヤバすぎた性愛の常識
Japaaan読者の皆さんこんにちは、ライターの小山桜子です。突然ですが平安時代と言えば華やかな宮中文化など、雅でお上品なイメージですよね。学校の国語の時間に古文で習っても難しいし、お堅いイメージ・・・・・・。
ところがどっこいです!実はその恋愛とセックスライフは現代ではありえないほど自由奔放で「現代なら完全アウト」なものでした。
今回は平安時代のヤバすぎる性愛の常識に迫ります!
とりあえず、のぞき見!
まず、恋の最初のステップが「現代なら完全アウト」なんです。それがなんと、覗き見でした。平安貴族の女性はほとんど屋敷にこもりきりで、お世話係の女房が側に付きっ切り。写真なんかもちろんないですし、絶対に顔なんか見せてくれません。
となると男性は、破れた塀やら庭の垣から覗くしかなかったのです。当時は「垣間見(かいまみ)」と言い、アウトどころか雅な事とされていました。たとえば「伊勢物語」の初段「初冠(ういこうぶり)」では、十五歳で元服したばかりの在原業平が美人姉妹の住む屋敷を覗き見するところから物語が始まります。
とはいえ覗き見ても顔なんか全然見えなかったようですが、とりあえず着物の裾とか髪の毛の先だけとか、さらには庭の手入れが行き届いているかなどを見て半ば無理やりめちゃくちゃ妄想を膨らませ、恋の和歌を送ります。
イイ感じの返事が返ってきたら、次のステップへ進みます。
うまくいったら夜這い
さて、次のステップが何かといえば「夜這い」です。覗き見からの夜這いなんて、今ならただの犯罪者なのに・・・・・・。
今では信じられない…。好きな女性の寝床に忍び込む「夜這い」とはどのようなものだったのか?
時代違えば倫理観も全く違うんですね。というかあれほど恥じらって顔を隠したりする割に夜這いはOKなんて、女性の方も肝が据わってますよね。
それはさておき、夜暗くなったら男性は家を出て、彼女の家に忍び入ります。当時はろくな照明もなく、女の方もやたら顔面を見せたがらなかったので忍び込んでも今のようには顔が分からなかったらしいです。
そんなわけで和歌の教養とか心の美しさが女性には特に求められました。この夜這いが3日連続で続けば結婚が成立したという、人生ゲーム並みのスピーディーな展開だったわけですが、3日連続で続くかどうかはもちろん性格の相性だけでなく、「身体の相性」が第一だったわけです!
ちなみに当時のセックスはいきなり下半身の愛撫&挿入メインで、あまりキスしたり、胸を愛撫したりという事は多くなかったと言います。
和歌はめちゃくちゃ技巧的で細やかなのに、行為そのものは大雑把なんかい!とツッコミどころだらけの平安時代の性愛生活なのでした。