世界で初めて水素を燃料にしたフェリーが完成し尾道市内でお披露目されました。

尾道市の造船会社がベルギーの企業と共同で開発した水素燃料のフェリー、「ハイドロびんご」。

全長約20mの小型フェリーで最大82人を乗せることができます。

燃料の軽油に水素を混ぜて、一緒に燃焼させる仕組みでこれまでのエンジンと比べて二酸化炭素の排出量は約半分になります。

水素燃料は客室と離れた場所のタンクに貯蔵されているほか配管を二重にするなど安全対策が行われています。

造船会社によりますと水素燃料で航行する旅客船は世界初ということです。

(ツネイシクラフト&ファシリティーズ神原潤社長)

「脱炭素の世界に向けてこのように混焼エンジンではあるんですけど水素を使う船ができたということは大変メーカーとしても大切な一歩を踏み出せたんだと考えております」

この船は秋ごろから山口県周南市で観光遊覧船として運行される予定です。