ゴヤ賞受賞『スクールガールズ』9月公開
スペイン映画界のアカデミー賞とされるゴヤ賞で作品賞に輝いた映画『スクールガールズ』が、9月に公開されることが決まった。併せて、日本版ポスタービジュアルや予告編も公開された。
本作は、90年代とそこに生きる少女たちのささやかな前進を描いた作品。修道院に通う主人公セリアが、友人たちとの新たな経験を通して思春期への扉を開け、家族、そして自分自身を知っていくさまを映し出す。
監督・脚本を務めたピラール・パロメロ監督も4歳から修道院で学んでおり、本作には自身の体験が色濃く反映されている。「極めて保守的なスペイン修道院の教育と、オリンピック開催の熱狂渦巻く、外の世界に溢れる刺激には大きなギャップがありました。しかし私たち−1992年当時の教育を受けた女性たちこそが、“勉強をし、独立して、なりたいものになれる”とはっきり感じることができた初めての世代だったのではないかと思います」と語っている。
予告編では、修道院に通うセリアが、転入生ブリサとの交流をきっかけに新しい世界に足を踏み入れていく様子や、母親から繰り返し聞かされた父親についての話に疑問を持つようになるさまが描き出される。『スクールガールズ』は9月17日より新宿シネマカリテほかにて公開される。(清水一)