ジョイハウス(株)(TDB企業コード:582464656、資本金300万円、登記面=大阪府大阪市西区立売堀1-7-12-301号グレース大阪本町ビル、代表日向利幸氏)は、債権者より大阪地裁へ破産を申し立てられ、7月1日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は佐藤吉浩弁護士(大阪府大阪市北区西天満5-9-7西天満ユートビル301、佐藤吉浩法律事務所、電話06-6361-8080)。財産状況報告集会期日は10月27日午後1時30分。

 当社は、2001年(平成13年)12月に設立された不動産賃貸業者。当初は共同住宅の賃貸事業を主力としていたが、2011年3月に阪神電鉄尼崎駅前の商業施設「アマゴッタ」(兵庫県尼崎市)を取得したのを皮切りに商業施設の運営管理にも乗り出し、2012年10月には「レインボープラザ西大和」(奈良県北葛城郡上牧町)、2013年12月には「レインボー小倉」(京都府宇治市)を相次いで取得。2015年11月期には年収入高約14億円を計上していた。

 しかし、物件取得に伴う有利子負債の返済負担が重荷となり、資金繰りが悪化。「アマゴッタ」および「レインボープラザ西大和」の両不動産を流動化するほか、所有する共同住宅などの不動産売却により有利子負債の圧縮を図っていたものの、2018年5月以降は所有不動産について競売開始決定に基づく差し押さえが登記され、取引金融機関より債権をサービサーに売却される事態となっていた。さらに、「レインボー小倉」においては、核テナントだったスーパーストアが2018年8月をもって閉店。以降、周辺テナントも撤退を進めたことから採算は悪化の一途をたどるなか、預かり保証金の返還なども進まないことから債権者より破産を申し立てられ、今回の措置となった。

 負債は、30億円に達する可能性もあるが流動的。