デンマーク代表のカスパー・シュマイケル【写真:AP】

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ファンの愚行で「UEFAがイングランドを調査」

 現地時間7日に行われたサッカーの欧州選手権(EURO)準決勝、イングランド―デンマーク戦で、デンマーク代表GKカスパー・シュマイケルの顔にレーザー照射があてられたことが海外で物議を醸している。欧州メディアは「イングランドの卑劣な勝利」「デンマーク、EURO敗退にブチギレ」などと一斉に報じている。

 問題のシーンは延長前半12分。イングランドがPKのチャンスを得た場面だ。キッカーのFWハリー・ケインと対峙したシュマイケルの顔が、緑色に照らされる。レーザー光線だ。観客席から向けられたもので、シュマイケルの目を狙い、セービングの邪魔をしている。

 イングランドファンによるこの愚行にも負けず、シュマイケルは一度PKをセーブしたが、こぼれ球を決められ1-2でデンマークが敗れた。欧州メディアは、挙ってこの場面を取り上げている。

 英紙「ザ・サン」は「デンマーク正GKシュマイケル、顔にレーザーを当てながらもケインのPKをセーブ」と見出しを打ってこの場面に脚光。ドイツ紙「ビルト」は実際の動画を公式サイトに公開し「イングランドの卑劣な勝利。デンマークGKにレーザー攻撃」とこの出来事を批判した。

 スイス紙「ブリック」は「おかしなPKにレーザー攻撃、そしてホームの利」とのタイトルで記事を掲載。ピッチに別のボールが存在する中でもプレーが続けられるなどしたことに触れ「デンマーク、EURO敗退にブチギレ」と報じている。

 スペイン紙「マルカ」英語版は「PKでケインへのレーザー行為に関し、UEFAがイングランドを調査」と、レーザー照射をした行為について欧州サッカー連盟(UEFA)が調査をすることとなったと伝えている。(THE ANSWER編集部)