100ワニ映画に「荒らし」横行 公開前に低評価コメント...「普通に不快」「ただただ寒い」
2021年7月9日公開予定の映画「100日間生きたワニ」をめぐり、映画レビューサイトで荒らし行為が横行している。
まだ映画を観ていないにもかかわらず、作品について低評価投稿を繰り返す愉快犯が多いとみられ、ドワンゴ専務取締役COOの栗田穣崇氏も苦言を呈している。
「ネタレビュー」のような投稿も
「100日間生きたワニ」は、漫画家のきくちゆうき氏がツイッターで連載した4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」を原作としたアニメーション映画だ。
原作の4コマ漫画は、きくち氏のツイッターアカウントで19年12月から20年3月まで、100日間にわたって連載され話題を呼んだ。ただ、最終回の掲載直後に書籍化・映画化・グッズ展開などの発表があったことなどから、一部で批判が起きる事態となっていた。
こうした背景もあって、映画レビューサイトでの「荒らし行為」が起きたとみられる。映画は7月9日公開予定にもかかわらず、8日夕の時点で「Yahoo!映画」にはレビュー40件、評価は2.33点と低い水準になっている。「Filmarks」では点数こそ伏せられているが、低評価レビューが並ぶ。
レビューサイトには、「金と時間の無駄」「超駄作」などの誹謗中傷のほか、全く関係のないストーリーを綴った「ネタレビュー」のような投稿も多い。
「クリエイターやコンテンツへのリスペクトがないとわざわざ自白しているようなもの」
過熱する荒らし行為に対し、ドワンゴ専務取締役COOの栗田氏は8日のツイッターで、次のような持論を展開している。
「ネット上で叩いてもよいと勝手に認定したコンテンツを叩く行為をおもしろいと思ってるんだろうけど、クリエイターやコンテンツへのリスペクトがないとわざわざ自白しているようなもの。ただただ寒い」
栗田氏映画の公開前にもかかわらず、一方的な誹謗中傷レビューを投稿する行為に対して憤っており、公開後の「批評」については認める姿勢を示している。
「コンテンツは当然批評されるものなので、コンテンツと向き合い体験したうえで批評するのは個人の自由だし、それは提供側であるクリエイターも理解している行為。コンテンツに向き合いもせず体験もしないで腐すことが叩くという行為で、両者は明確に区別されるべきものだと思う。
具体的に言うと、映画を見て『つまらない』とレビューすることが批評。そのレビュー記事を引用して、見てもいないのに『こんなひどいことになってて草』と発信することがコンテンツ叩き」
SNS上では、横行する荒らし行為を諌める声が多くあがっている。
「100ワニ映画見てないのにレビュー書いたり、座席予約して遊んだりはただの業務妨害でしかない」
「100ワニ見てないのにレビュー投稿してるの笑えない荒らしなんだよな...」
「100ワニ映画の座席で遊んだり(これでちゃんと見に行くならいい思うけど)レビューを荒らしたりするの、(中略)普通に不快な気持ちになるな」