(株)ZEPPELIN(TDB企業コード:988909257、東京都渋谷区神宮前6-34-14)は、7月1日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は志甫治宣弁護士(東京都新宿区新宿1-8-5、三宅・今井・池田法律事務所、電話03-3356-5251)。債権届け出期間は7月29日まで。

 当社は、2005年(平成17年)10月に設立。大手携帯電話会社や大手電機メーカーなどを得意先に、スマートフォンやパソコン、テレビ、カーナビなど携帯電話・電子機器のユーザーインターフェースデザインやアプリケーション開発を手がけていた。特にスマートフォン向けのアプリ開発に注力し、大手携帯電話会社のポイントアプリなどの制作実績を有していたほか、当社が主にデザインを手がけたスマホアプリ「しゃべってコンシェル」は2014年度のグッドデザイン賞を受賞するなど、ユーザーインターフェースのデザイン力に定評があり、2020年3月期には年収入高約3億8300万円を計上していた。

 しかし、昨年以降、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、新規受注の減少に加え、既存の案件に関しても中止を余儀なくされるなど厳しい運営を強いられていたなか、今回の措置となった。
 負債は2020年3月期末時点で約2億200万円。

 なお、関係会社の(株)ARaddin(TDB企業コード:615055478、同所)、MIP(株)(TDB企業コード:317056968、同所)、Playstories(株)(TDB企業コード:552059303、同所)も、同日、同様の措置となっている。