悲しいまなざしが胸に刺さる……『ホロコーストの罪人』より
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 ノルウェー秘密国家警察がホロコーストに加担した実話を題材にした衝撃作『ホロコーストの罪人』(8月27日公開)の予告編ならびに場面写真が公開された。

 本作は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに協力するノルウェー秘密国家警察によって運命を狂わされていくユダヤ人一家の悲劇を描いた実話ドラマ。ユダヤ人一家のブラウデ家は、ボクサーの息子チャールズが結婚し、幸せな日々を送っていたが、ナチス・ドイツによるノルウェー侵略で状況は一変する。『HARAJUKU』などのアイリク・スヴェンソン監督がメガホンを取った。

 公開された予告編では、「70年間、隠蔽されてきた衝撃の実話」という文字とともに、収容所に送られた父と3人の兄弟が、厳しい監視下の元、強制労働を強いられたり、非道な扱いを受けるさまが描かれており、平凡な家族に突如訪れた悲劇が明らかになっていく。中でも、絶望に打ちひしがれた3人の兄弟が抱き合い慰め合う様子や、収容所の所長に泥の中で髪の毛を引っ張られ引きずられている様子など、胸を締め付けられるような印象的なシーンが、場面写真としても公開されている。(高橋理久)