刺しゅうの基本のやり方。初心者が準備したい道具とステッチ
おうち時間を活用して、エコバッグやハンカチ、子ども服にかわいくワンポイント刺しゅうをしてみませんか?
ちょっとしたひと手間で、なにげないアイテムが「世界にひとつ」の贈りものになります。
ワンポイント刺しゅう
エコバッグに刺しゅうを入れてもすてきです。ここでは、初心者が準備したい道具と、基本のステッチをご紹介します。
少ない道具で始められるのも、刺しゅうのいいところ。自宅にあるものや、手芸店などで手軽にそろえられるものばかりです。
A:刺しゅう枠
生地をピンとはることで作業がしやすく、美しい仕上がりに。8〜10cmの枠がおすすめ。
B:糸切りバサミ
おもに刺しゅう糸を切るときに使用。先端が細いタイプの方が使いやすい。
C:刺しゅう針
手芸店で手に入る「フランス刺しゅう針」を。使用する糸の本数で針の号数を使い分けます。
D:25番刺しゅう糸
6本の糸が1束に合わさっているため、2本取りの場合は2本引き出して使用します。
E:トレーサー
生地に図案を写す際に必要な刺しゅう専用の鉄筆。インクが出なくなったボールペンでも代用可。
F:印つけペン
写した図案が薄いときや書きたす際に使用。水で消えるタイプがおすすめ。
G:手芸用複写紙
図案を生地に写す際に使用します。これも水で消えるタイプがおすすめ。
H:まち針
図案を写す際に、図案と生地を刺して固定するために使用。
まずは図案を生地に写して、下準備を始めます。簡単に針に糸を通す、ちょっとしたコツも併せてご紹介。
【図案の写し方】
図案はコピーするか、トレーシングペーパーに写して使用。生地の上に図案を重ねて、まち針で固定。
間にインク面を下にした複写紙をはさみ、トレーサーで線をなぞります。
【糸の通し方】
糸端を針にかけて二つに折ったら、左手の親指と人差し指をA点近くに持ちかえます。この状態で針を抜いて。
尖らせた糸先に、針から迎えにいくように針穴に通します。難しい場合は、もちろん「糸通し」を使っても◎。
【覚えておくと便利/絡まらない刺しゅう糸の管理方法】
市販の刺しゅう糸は、1束が8m。ラベルをつけたまま引っぱると絡まりやすいので、まずはラベルからほどき、半分にたたんで4mにします。
さらに半分にたたみ、2mになった束を三つ折りにして約65cmの束にしたところでラベルを真ん中まで通し、テープなどで机に固定して、両端の輪っか部分をハサミでカット。
右左それぞれの束から3分の1ずつ真ん中に寄せるような形でうまく3つに分けます。分けた束をゆるく三つ編みにしたら完成。
使用する際は、ラベル部分を片手で押さえて、何本取りの場合でも、1本ずつ糸を引き抜いて使います。ラベルで色番号を確認することもでき、1本ずつ引き抜きやすい管理方法。
まずは基本的な、3つのステッチをご紹介します。
実践編の手順にもたびたび登場するので、ぜひ習得してみてください。
【バックステッチ】
1度バックしてから、2目分前へと針を進めていくステッチ。輪郭線などによく使われます。
縫いたいラインの始まりから1目分先の(1出)に針を出し、1目分戻った(2入)に針を入れます。
次に(2入)から2目分先の(3出)に針を出します。
(3出)から1目戻った(4入)に針を入れます。表で1目分戻って、裏で2目前に進むことを繰り返します。
【フレンチノットステッチ】
小さな結び目をつくるステッチ。動物の目や木の実の表現によく使われます。糸の太さや、針に巻く回数でボリュームを調整することが可能。
ここでは2本取りの糸で3回巻いていきます。(1出)から針を出し、針に糸を3回巻きつけます。
針と逆の手で糸を引きながら、(1出)のすぐ際に針を刺します(2入)。糸を引き締めながら針を刺しきるのがポイント。
裏側へ針を引き抜き、糸を引ききったら、1つ完成です。
【サテンステッチ】
糸を渡して面を埋めていくステッチ。間隔をつめて刺すことで生まれるサテン地のような光沢が特徴。
円を刺す際は中心のいちばん長い直径部分など、まずは基準となる線を端から端へ渡します。
間隔をあけないよう、基準の針目のなるべくすぐ近くに刺し、円の半分を埋めていきます。
半円が完成しました。残りの半円もまた基準の針目のすぐ隣からスタートさせ、間隔をあけないよう埋めていきます。
<撮影/砂原文 取材・文/ESSE編集部>
教えてくれた人
刺しゅう作家。「minneハンドメイド大賞」での審査員賞受賞やテレビ出演、講座監修など幅広く活躍。著書に『子供服のワンポイント刺繍
』(エクスナレッジ刊)など。インスタグラム(@fabbrica_yaji47
)
ちょっとしたひと手間で、なにげないアイテムが「世界にひとつ」の贈りものになります。
ワンポイント刺しゅう
初心者でも上手にできる!はじめてのちいさな刺しゅう
エコバッグに刺しゅうを入れてもすてきです。ここでは、初心者が準備したい道具と、基本のステッチをご紹介します。
STEP1:道具を用意
少ない道具で始められるのも、刺しゅうのいいところ。自宅にあるものや、手芸店などで手軽にそろえられるものばかりです。
A:刺しゅう枠
生地をピンとはることで作業がしやすく、美しい仕上がりに。8〜10cmの枠がおすすめ。
B:糸切りバサミ
おもに刺しゅう糸を切るときに使用。先端が細いタイプの方が使いやすい。
C:刺しゅう針
手芸店で手に入る「フランス刺しゅう針」を。使用する糸の本数で針の号数を使い分けます。
D:25番刺しゅう糸
6本の糸が1束に合わさっているため、2本取りの場合は2本引き出して使用します。
E:トレーサー
生地に図案を写す際に必要な刺しゅう専用の鉄筆。インクが出なくなったボールペンでも代用可。
F:印つけペン
写した図案が薄いときや書きたす際に使用。水で消えるタイプがおすすめ。
G:手芸用複写紙
図案を生地に写す際に使用します。これも水で消えるタイプがおすすめ。
H:まち針
図案を写す際に、図案と生地を刺して固定するために使用。
STEP2:糸と図案の準備
まずは図案を生地に写して、下準備を始めます。簡単に針に糸を通す、ちょっとしたコツも併せてご紹介。
【図案の写し方】
図案はコピーするか、トレーシングペーパーに写して使用。生地の上に図案を重ねて、まち針で固定。
間にインク面を下にした複写紙をはさみ、トレーサーで線をなぞります。
【糸の通し方】
糸端を針にかけて二つに折ったら、左手の親指と人差し指をA点近くに持ちかえます。この状態で針を抜いて。
尖らせた糸先に、針から迎えにいくように針穴に通します。難しい場合は、もちろん「糸通し」を使っても◎。
【覚えておくと便利/絡まらない刺しゅう糸の管理方法】
市販の刺しゅう糸は、1束が8m。ラベルをつけたまま引っぱると絡まりやすいので、まずはラベルからほどき、半分にたたんで4mにします。
さらに半分にたたみ、2mになった束を三つ折りにして約65cmの束にしたところでラベルを真ん中まで通し、テープなどで机に固定して、両端の輪っか部分をハサミでカット。
右左それぞれの束から3分の1ずつ真ん中に寄せるような形でうまく3つに分けます。分けた束をゆるく三つ編みにしたら完成。
使用する際は、ラベル部分を片手で押さえて、何本取りの場合でも、1本ずつ糸を引き抜いて使います。ラベルで色番号を確認することもでき、1本ずつ引き抜きやすい管理方法。
STEP3:基本のステッチを学ぶ
まずは基本的な、3つのステッチをご紹介します。
実践編の手順にもたびたび登場するので、ぜひ習得してみてください。
【バックステッチ】
1度バックしてから、2目分前へと針を進めていくステッチ。輪郭線などによく使われます。
縫いたいラインの始まりから1目分先の(1出)に針を出し、1目分戻った(2入)に針を入れます。
次に(2入)から2目分先の(3出)に針を出します。
(3出)から1目戻った(4入)に針を入れます。表で1目分戻って、裏で2目前に進むことを繰り返します。
【フレンチノットステッチ】
小さな結び目をつくるステッチ。動物の目や木の実の表現によく使われます。糸の太さや、針に巻く回数でボリュームを調整することが可能。
ここでは2本取りの糸で3回巻いていきます。(1出)から針を出し、針に糸を3回巻きつけます。
針と逆の手で糸を引きながら、(1出)のすぐ際に針を刺します(2入)。糸を引き締めながら針を刺しきるのがポイント。
裏側へ針を引き抜き、糸を引ききったら、1つ完成です。
【サテンステッチ】
糸を渡して面を埋めていくステッチ。間隔をつめて刺すことで生まれるサテン地のような光沢が特徴。
円を刺す際は中心のいちばん長い直径部分など、まずは基準となる線を端から端へ渡します。
間隔をあけないよう、基準の針目のなるべくすぐ近くに刺し、円の半分を埋めていきます。
半円が完成しました。残りの半円もまた基準の針目のすぐ隣からスタートさせ、間隔をあけないよう埋めていきます。
<撮影/砂原文 取材・文/ESSE編集部>
教えてくれた人
【FABBRICAさん】
刺しゅう作家。「minneハンドメイド大賞」での審査員賞受賞やテレビ出演、講座監修など幅広く活躍。著書に『子供服のワンポイント刺繍
』(エクスナレッジ刊)など。インスタグラム(@fabbrica_yaji47
)