吉村知事、「若い世代」に繰り返し言及 呼びかけの難しさ「強く感じる」...感染急拡大に危機感
大阪府で1日の新型コロナウイルス新規感染者数が初の1000人を超える見通しとなっていた2021年4月13日昼過ぎ、吉村洋文知事(45)が府庁で会見を開いた。
現在の感染状況が非常に厳しいものであるとの認識を示し、不要不急の外出自粛を繰り返し呼びかけた。その中では「若い世代」の重症化がみられるとの話が出た。
「若い世代にも感染広がるし、そして重症化もしやすい」
報道陣の質問に答える形で行われた会見は約30分ほど続いた。緊急事態宣言解除後も対策を講じてきたにもかかわらず、感染拡大が続く状況に対し、記者からは「府民に対するメッセージ発信の難しさについて感じることは?」という質問が上がった。それに対し、吉村知事は
「この1年間、コロナがどういうものかと見えてくる中で特に若い世代の皆さんへの呼びかけの難しさというのは強く感じているところでもあります」
と若年層への呼びかけの難しさについて答えた。そのうえで、
「でもそうも言っていられないので、特に今回の変異株については、若い世代にも感染が広がるし、重症化もしやすいということですので、若い世代でも、中高年の皆さんも、高齢者だけではなく、いま感染急拡大しています。生活維持に必要なもの以外は不要不急の外出の自粛を是非お願いしたいと思います。これを徹底して言っていくしかないのではないかと思います」
と述べた。
また、別の記者から上がった変異株に関する質問に対し、吉村知事は、
「明らかに第3波と比べて、若い世代で基礎疾患のない方が重症として、多く上がってきていますので、これまでに見られなかった傾向です。これは明らかに変異株が影響していると思います」
「非常に重症化しやすい変異株が周囲に広がっているということはほぼ間違いないですから、若い世代の方も重症化しやすい」
と答えたうえで、次のように外出自粛の呼びかけを繰り返した。
「ぜひ、若い世代の方はいろんな接触の場面、飲み会、飲食の場面を、この時期においては控えていただきたいと思います。若い世代だけでなくとも、40代50代の方でも、飲み会や飲み屋さんで飲食の場や会食がありますから、そういったことはこの時期お控えいただいて、不要不急の外出は控えていただきたいと思います」
会見の後、大阪府は同日の新規感染者数を1099人、死者を8人と発表した。