【要チェック】ミツカン商品開発者の鍋つゆアレンジ「裏レシピ」が簡単&絶品すぎる!

人気No.1の鍋つゆに、裏メニューがあった!?

忙しい日でも簡単においしいお鍋が食べられるミツカンの鍋つゆシリーズ。まだ鍋のもとが珍しかったころに発売され、とにかく「おいしい」「間違いない」と評判を集め、鍋つゆ市場No.1の売上を誇ります。

実はこの鍋つゆシリーズは人の「味覚曲線」に徹底的にこだわり、口に入れたときの「先味」、食材を噛んでいるときの「中味」、飲み込んでからその余韻を感じる「後味」すべてがおいしくなるよう研究開発されています。

鍋つゆ開発部を主導する山中 直人(やまなか なおひと)さんはおいしさを追求するため、なんと日に100回を超えるテイスティングをしながら開発を進めているそう。ヒット商品の裏には、地道な努力の積み重ねがあるのですね……。

そんなミツカンの鍋つゆシリーズですが、味が良いからこそ使いきれなかったときに捨てられず悩むもの。そこで、春でも夏でもおいしく食べられる“鍋つゆを鍋以外に使った裏レシピ”を山中さんとレシピ開発担当の籔さんに教えていただきました!

鍋つゆ裏レシピ 1|ごま豆乳のマカロニグラタン

最初に教えていただいたのは「こなべっち® ごま豆乳鍋つゆ」と牛乳でベースを作るマカロニグラタン。手間暇がかからず、味もバチっと決まる。さらに見た目も豪華なレシピです。

――レシピのポイントを教えてください

「洋食として人気のマカロニグラタンですが、ごま豆乳で作っているのでほんのり和風に仕上がります。そのため、白いご飯など日本の日常の食卓に馴染むまろやかな味になりました。マカロニグラタンは少し面倒なイメージのある料理ですが、ベースはごま豆乳と牛乳を混ぜるだけ、マカロニは別ゆでせずにフライパンに投入するだけなので、簡単に作れると思います」(籔)

――開発者の視点で、実食してみたご感想をお願いします

「まずは、鍋のもとをグラタンにするという発想に驚きました。グラタンは味も香りも強いメニューなので、どこまでごま豆乳の出汁が馴染んでカバーできるかが鍵かな、と。結果、ほかの具材とごま豆乳の出汁の旨みやまろやかさがしっかりとまとまり、おいしい仕上がりとなりました」(山中)

それでは、簡単なのに出汁がきいた豪華メニュー「ごま豆乳のマカロニグラタン」の作り方をご紹介します!

材料(1人分)

・マカロニ……35g
・ベーコン……1枚(20g)
・たまねぎ……1/2個
・しめじ……1/4パック(25g)
・バター……大さじ1杯
・薄力粉……大さじ1杯
・ピザ用チーズ……適量
・粗挽き黒こしょう……適量
A 牛乳……1と1/2カップ
A こなべっち® ごま豆乳鍋つゆ……小袋1袋

作り方

1. ベーコンは短冊切りにする。たまねぎは細切りにする。しめじは石づきを落としてほぐす。A を合わせる

2. フライパンにバターを熱し、ベーコンとたまねぎを中火で炒める。たまねぎが透明になったらしめじを加え、サッと炒め合わせたら薄力粉をまぶし、全体を混ぜ合わせる

3. A を少しずつ加え、煮立ったらマカロニを加え表示時間通りに煮込む。マカロニに火が通りとろみがついたら、粗挽き黒こしょうをふる

4. 耐熱容器に 3 を入れ、ピザ用チーズをまんべんなくかけ、オーブントースターでチーズに焼き色がつくまで焼く

上手に作るコツ

加熱する際には、急激な沸きあがりを防ぐため、こまめにかき混ぜます。

鍋つゆ裏レシピ 2|炊飯器で作る 焼あごだしの和風パエリア

次に教えていただいたのはスペイン料理の代表格、パエリア。炒めて、火の調整をして……とグラタン同様に手間のかかるイメージですが、炊飯器で簡単!和とスパニッシュが融合した奥深い料理です。

――レシピのポイントを教えてください

「“焼あご”は和風のイメージのお出汁ですが、実はトマトとも相性が良いので、パエリアに使用してみました。パエリアはフライパンで作るとお米から炒めたり、火の調整をしたりと面倒なのですが、炊飯器で簡単にできるようにアレンジ。おこげもしっかりできて香ばしく仕上がります!さらに洋風にするために、オリーブオイルを入れるのもポイントです」(籔)

――開発者の視点で、実食してみたご感想をお願いします

「“焼あご”は私の一押しの鍋のもとなんです(笑)。すごく包容力があって、どんな具材でも引き立てることができる出汁なので、試食の前からおいしいだろうと思いました。実際に食べてみると、“焼あご”自身が良い意味で主張しすぎず、出汁としてほかの素材を引き立てていたので、改めて優秀な出汁だと感じました」(山中)

それでは、和風出汁がしっかりとスペイン料理を引き立てる「炊飯器で作る 焼あごだしの和風パエリア」の作り方をご紹介します!

材料(4人分)

・米……2合
・あさり……10個
・シーフードミックス……100g
・ミニトマト……6個
・たまねぎ……1/4個
・赤パプリカ……1/4個
・黄パプリカ……1/4個
・おろしにんにく……1かけ分
・オリーブオイル……大さじ2杯
・レモン……1/2個
・粗挽き黒こしょう……適量
・パセリ(みじん切り)……適宜

※以下、合わせて1と1/2カップ
A こなべっち® 焼あごだし鍋つゆ……小袋1袋
A 水……約270cc

作り方

1. 米は洗ってざるに取り、30分ほどおく

2. あさりは砂抜きし、貝同士をこすり合わせるようにして洗う。ミニトマトはへたを取る。たまねぎはみじん切りにする。赤パプリカ・黄パプリカは細切りにする

3. A を1と1/2カップになるよう合わせる

4. 炊飯器に米、おろしにんにく、オリーブオイルを入れ、3 を注いで混ぜ合わせる。2、シーフードミックスを加えて炊飯する

5. 4 を器に盛る。レモンをくし形に切ってのせ、粗挽き黒こしょうをかける。お好みでパセリを散らす

上手に作るコツ

正しい水分量になるよう、計量器に鍋つゆを入れたあとに水を合わせ、合わせて1と1/2カップにします。

鍋つゆ裏レシピ 3|鮭のごま豆乳漬け焼き

3つ目のメニューは鮭の漬け焼き。日本の食卓では定番食材の鮭ですが、塩焼きばかりではなく、こんな漬け焼きが出てきたらうれしいですね。時間があるときにつゆに漬けておいてあとは焼くだけと、お料理初心者さんでもおいしく作れるレシピです。

――レシピのポイントを教えてください

「時短でおいしいメニューができないか、鍋つゆで焼き魚のアレンジができないかと思い生まれたのがこちらの漬け焼きです。ごま豆乳を使ってみたところ、ほど良い塩見と豆乳の甘味やまろやかさが出て味わい深くなりました。ポリ袋に鮭を入れて半日以上漬け込むだけなので、手も汚れず焼くだけの簡単料理です」(籔)

――開発者の視点で、実食してみたご感想をお願いします。

「よくぞこのような使い方まで考えてくれて、すごいと思います。鮭を口に入れる瞬間にごまの香りがふわっとするのがとても良い感じで、いつも食べる鮭がよりおいしくワンランクアップした味わいとなりました。ご飯に絶対合うし、料理が苦手な人でもすぐできる。家ですぐにでも作りたいメニューです」(山中)

それでは、漬けて焼くだけで絶品の味わい「鮭のごま豆乳漬け焼き」の作り方をご紹介します!

材料(2人分)

・生鮭(切り身)……2切れ(200g)
・こなべっち® ごま豆乳鍋つゆ……小袋1袋

<お好みの付け合わせ> 
・ししとうがらし……適宜

作り方

1. ポリ袋に生鮭と「こなべっち® ごま豆乳鍋つゆ」を入れ軽くもむ。空気を抜いて口をしめ、冷蔵庫に入れて半日以上おく

2. 生鮭を取り出し、グリルまたはオーブンなどで焼く

3. <お好みの付け合わせ>と一緒に 2 を器に盛る

上手に作るコツ

鮭の焼き加減は切り身のサイズや火力で変わるので、適宜様子を確認しましょう。

鍋つゆ裏レシピ 4|あごだしロールキャベツ

4つ目のレシピはロールキャベツです。手間がかかりそうなキャベツを蒸す(ゆでる)工程はレンチンで簡単に。お肉の真ん中までお出汁がしみた、ご飯が進む主菜です。

――レシピのポイントを教えてください

「主菜メニューを開発したいと考えたときに、焼きあごのやさしい味がロールキャベツに合うのではと思いつきました。今回は春キャベツを使ってレンチンで手軽に。肉だねもポリ袋で揉み込むという簡単な調理法です。キャベツもお肉もしっかりと出汁を吸ってとてもやさしい味わいとなりました」(籔)

――開発者の視点で、実食してみたご感想をお願いします

「焼きあごは本当に汎用性が広く、いろいろな素材を引き立てたり、さらにおいしくしてくれたりする存在です。ロールキャベツと聞いた瞬間から、絶対においしいだろうな、と。肉の真ん中まで味が染み込んで、キャベツとタネをまとめてくれて素晴らしい役を果たしていると思いました。本当に美味!」(山中)

それでは、焼きあごなしではなし得ない、汁まで丸っとおいしい「あごだしロールキャベツ」の作り方です。

材料(2人分)

・キャベツ……4枚
A 豚ひき肉……200g
A たまねぎ(みじん切り)……1/4個分
A 卵……1個
A 塩・こしょう……少々
・こなべっち® 焼あごだし鍋つゆ……小袋1袋
・水……1と1/2カップ

作り方

1. キャベツは一枚ずつはがして、芯の部分は厚さが均一になるようそぐ。耐熱ボウルに入れてふんわりラップをし電子レンジ(600W)で2分程度、キャベツがやわらかくなるまで加熱する

2. ポリ袋に A を入れて均一に馴染むまでもむ

3. 1 で 2 を包み、巻き終わりをつまようじでとめる。鍋に、ロールキャベツを並べる

4. 「こなべっち® 焼あごだし鍋つゆ」と水を合わせたものを 3 に回し入れて火にかけ、ふたをして弱火で20分程度煮込む

上手に作るコツ

春キャベツを使う場合は葉がやわらかいですが、もし芯が太くてタネを巻きにくい場合は芯の部分を少し削いで薄くすると巻きやすいです。

鍋つゆ裏レシピ 5|しっとりやわらか あごだし鶏ハム

ご紹介するレシピ、最後は鶏ハムです。ヘルシーなのにパサつかずしっとりした鶏ハムは近年の人気メニューですが、塩味だけだともの足りず、飽きてしまいがち。味のバランスがバッチリの出汁を使えば、驚くほど奥行きのある美味鶏ハムが完成します。

――レシピのポイントを教えてください

「焼きあごで鶏むね肉を漬け込んで、ラップでキャンディー状に包んで熱を通すだけ。ほぼほったらかしで30分程度余熱を通すので手軽にできます。普通の塩よりも出汁が染み込んで味に奥行きが出ました。焼きあごの味は主張しすぎずほんのり香る程度で、それがまたほどよく、ご飯とよく合います」(籔)

――開発者の視点で、実食してみたご感想をお願いします

「本当に驚くほどおいしい鶏ハムです。焼きあご出汁の良さが存分に発揮され、感動レベルではないでしょうか。種明かしせずに作って、家族に食べさせたいです(笑)」(山中)

それでは、社内の試食でも高評価、かつ山中さんも一押しの「しっとりやわらか あごだし鶏ハム」の作り方です。

材料(2人分)

・鶏むね肉(皮なし)……1枚(250g)
・こなべっち® 焼あごだし鍋つゆ……小袋1袋

<お好みの付け合わせ>
・水菜……適宜
・トマト……適宜

作り方

1. 鶏肉は観音開きにしてフォークで全体に穴をあける。「こなべっち® 焼あごだし鍋つゆ」を加えてもみ込み、10分程度おく

2. ラップの上に 1 を置き、鶏肉を棒状に巻く。ラップで鶏肉をキャンディー状に包み、両端を輪ゴムでとめる(鶏肉が大きい場合、ラップを二重に巻くのがおすすめです)

3. 鍋に 2 の全体が浸かる程度の水を入れ、火にかける。沸騰したら 2 を入れ、沸騰した状態で8分加熱する

4. 8分経ったら火を止めて、そのまま30分余熱で火を通す

5. 鍋から 4 を取り出し、好みの厚さに切って器に盛る。<お好みの付け合わせ>を添える

上手に作るコツ

最初に鶏肉にフォークで穴をあけることで、短時間でも味がしみやすくなります。また、ラップを二重に巻くことで、ゆでたときに水の侵入を防ぎます。

完璧な味の鍋つゆは調味料として優秀!

以上、ミツカンの鍋つゆ「こなべっち®」シリーズを鍋以外に使った裏レシピ5つをご紹介しました。

――裏メニューを開発して、また実食してのご感想をお願いします

「鍋つゆは鍋に使うもの、と考える方が多いと思いますが、主菜、副菜などいろいろな料理にアレンジできると知っていただきたいです。味のバランスについて黄金比(黄金波形と呼んでいます)が取れているので、調味料としても完成度が高く、活用すれば簡単でおいしい料理ができるんです。家庭にあるほかの調味料ではなかなか出せないおいしさを、ぜひ日常に取り入れてください」(籔)

「鍋つゆを開発している私自身が、食べて感動しました。特に鶏ハムはさすが焼きあごの力だなと納得しています。鍋以外でもこんなに食材を引き立てるとは、これからも自信を持って商品を開発、提供していきたいです」(山中)

今回ご紹介したのは5品のみですが、裏レシピは無限にあります。なぜなら3~4人前の「〆まで美味しい鍋つゆ®」は13種類、1人前から食べられる「こなべっち®」は6種類と幅広いラインアップ。同じ工程で料理をするだけでも相当なバリエーションが楽しめます。皆様の関心があれば、ぜひ第2回目を企画し新メニューをご紹介するので、どうぞご期待ください。

これからは鍋つゆの楽しみ方がぐんと広がり、手放せなくなること間違いありません!