部活動や修学旅行など学校の団体活動に向けて安全と安心を確保していこうと、宇都宮短大附属中学校・高校で5日、全国でも珍しく学校にPCR検査機器が導入されました。

導入されたPCR検査機器は去年11月から販売が始まった製品で、これまでに民間の検査会社や医療機関に350台導入されています。

検査を希望する人は、だ液を容器に採取して提出、一般的な方法に比べてかかる時間は半分以下だということです。

この検査で陽性となった場合は保健所で正式な検査を受けます。

生徒なら誰でも知っている保健室の先生が対応してくれるので安心感が格段に違います。

導入の背景にあるのは「学校生活を止めない」ために、検査で陰性を証明したいという考え方です。

2800人の生徒を預かる学校では教職員が医療機関で定期的に検査していますが、多額の費用がかかります。

また、調理科の授業や部活動、さらに高校では今月末に修学旅行を控えるなど生徒の活動も多い中で、発熱などの症状が出ていなくても検査をして陰性と確認しようというものです。

試薬などの消耗品の費用は保護者と学校が双方で負担しますが、学校では希望する生徒に定期的に検査を行って安心を確保することにしています。