避難勧告305世帯に「1日までに鎮圧したい」 足利の山火事
足利市の山林火災は、発生6日目の26日も燃え続けていて、市は午前8時に本城2丁目自治会館北西の山林周辺地域98世帯に避難勧告を追加した。
対象世帯は計305世帯で、午後1時半現在3カ所の避難所に計7世帯13人が避難している。
消火活動は地元の消防が夜通し続け、自衛隊は26日午前6時半ごろから空からの散水を開始。被害範囲は織姫公園の方まで南に伸び、焼失面積は約106ヘクタールにまで拡大した。
和泉聡市長は記者会見で「火をコントロール下に置けている」と説明した上で「あす27日は風が強まりそうで心配だ。土日が勝負で月曜日の3月1日までに鎮圧したい」と話した。
今回の火災について市は、ハイキングコースにある休憩所のベンチが黒焦げとなり、火が周囲に燃え広がっているのを消防隊員が確認したことを明らかにしていて、ハイカーの火の不始末など人為的原因で火災が起きた可能性がある。
宇都宮地方気象台によると、足利市には2月16日から乾燥注意報が出ていて、今のところ雨が降る予報となっている来週の火曜日、3月2日まで空気が乾燥した状態が続く見込み。