Folli Follie銀座店(帝国データバンク撮影)

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 (株)フォリフォリジャパン(TDB企業コード:983270003、資本金1億円、東京都渋谷区神宮前3-35-2、代表高松実氏)は、2月19日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は飯塚卓也弁護士(森・濱田松本法律事務所、東京都千代田区丸の内2-6-1、電話03-5223-7724)。

 当社は、1985年(昭和60年)4月に設立。91年よりギリシャのフォリフォリ社と販売契約を締結し、2000年には同社からの資本参加を受けて現商号に変更した。「Folli Follie」ブランドで女性向け宝飾品の販売を展開し、指輪やネックレス、イヤリング、ブレスレットなどのアクセサリー類のほか、時計やバッグを扱っていた。全国の百貨店やショッピングモール、アウトレットモールなどに出店するほか、オンラインサイトなどでも販売、2006年2月期には年売上高約55億3100万円を計上していた。

 しかし、リーマン・ショック後の個人消費の低迷により出店する百貨店が苦戦を強いられ、売り上げは減少傾向で推移。不採算店舗の閉鎖や集客力の高いアウトレットモールへの出店を進めるなどスクラップアンドビルドを行い経営の効率化を図ってきたが、2018年12月期の年売上高は約24億3400万円に落ち込み、最終赤字を計上していた。この間、2018年にアメリカのヘッジファンドにより、仕入先でもある親会社(フォリフォリグループ)の不適切会計が指摘され、フォリフォリグループの株価は大幅に下落するなど、グループ内でも問題が発生していた。2019年末ごろから支払いの遅れが発生するなど資金繰りが悪化。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、出店する百貨店やアウトレットモールが一時休業となるなか、フォリフォリグループがギリシャ破産法第6条を申請。2020年12月期の年売上高は約6億円まで落ち込み、今後の見通しが立たず、今回の措置となった。

 負債は債権者約189名に対し約13億4300万円。
 なお、一部店舗は、別会社に譲渡し営業を継続している。

 ※代表高松実氏の高ははしご高