益子町のイチゴ農園が香港に向け、とちおとめとスカイベリーの輸出を始めました。

香港に向け初出荷したのは、益子町の観光農園「マシコストロベリーファーム」と「吉村農園」です。

10日午前7時半、集荷拠点となる道の駅ましこで、とちおとめとスカイベリー合わせて50箱30キロを成田空港行きのトラックに積み込みました。

昨年度、栃木県産のイチゴの輸出額は生育不良と新型コロナウイルスによる航空便の減少で前年度のおよそ半分、3,300万円にとどまりました。

アジア圏では品質の高い日本産のイチゴの需要が高まっていて、栃木県の輸出先は香港が8割以上を占めます。

生産者らは輸出向けのブランド「陽苺(ひなたいちご)」として売り出し、販路拡大と商品価値の向上を目指します。

また、生産者とアジア圏に販路を持つ輸出事業者が直接取引することで輸送時間の短縮につながり、鮮度を確保できることに加え、コストも抑えられるということです。

新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受ける観光農園の新たな販売ルートの確保は急務で、2つの農園で年間1200キロの輸出を目指します。