小山市は10日、会見を開き新型コロナウイルスのワクチン接種について、医療従事者を皮切りに3月から順次接種を進めていく方針を明らかにしました。

接種会場は市の文化センターや公民館など7カ所を予定していて1日で千人程度の接種を目指して準備を進めています。

接種は段階的に行う予定で、3月に医療従事者へ、続いて4月に65歳以上の高齢者、5月に基礎疾患がある人と高齢者施設などの職員などに行い、6月以降にそれ以外の市民の順番となります。

経費については今年度の補正予算として9億7,500万円を追加し計画を進めています。

一方、市は来年度の当初予算案について今年度から34億円減って、一般会計で639億5千万円になると発表しました。

コロナ関連では、消毒液の配布などおよそ10事業で1億3,600万円を見込んでいます。

浅野 正富市長が就任してから初めてとなる予算編成で、実績の薄い補助金事業など64の事業を見直したほか、195の事業で予算規模の縮小を行い、財政の健全化を図ります。

会見ではそのほか、関東・東北豪雨などでたびたび氾濫した豊穂川について、周辺の農業用排水路2ヵ所の整備を本格化させることが発表されました。

2022年度までに市の管理下に置く準用河川に指定した上で、排水能力を上げる貯水池や排水管の工事を2025年に完了させます。