ポルトガルが新天地に決まったかと思いきや、契約も白紙になったと報告した本田。(C)Getty Images

写真拡大

 ようやく新天地が決まったと思いきや、まさかの事態だ。2月10日、ポルトガル1部ポルティモネンセへの加入を発表していた本田圭佑が、リーグ戦に出場するための選手登録が認められなかったことを明らかにした。

 昨年末にボタフォゴを退団し、ポルトガルに渡って調整と交渉を続けていた本田は先週、加入を発表したばかりだった。

 しかし、事態は急変する。入団決定直後に、昨年6月末までに前所属チームとの契約を解除していなかった場合は、フリーとして扱われず、移籍市場期間以外の加入・登録が認められないとの現地報道が浮上。そして10日、本田自身が登録できなかったことを認めた。

 この事態に、本田の古巣ミランがあるイタリアのメディアも反応。ミラン専門サイト『milanlive.it』は、「センセーショナル」という言葉を使った見出しの記事で、「規則の難くせが彼を阻んだ」と、本田のポルティモネンセ移籍が破談になったことを伝えている。

「ケイスケ・ホンダのポルティモネンセでの冒険は、本当に始まる前に終わりつつある」
 
 また、同メディアは、ボタフォゴ退団時の経緯から、「沈みゆく船から離れたことで裏切り者と考えられていた」と、同クラブのサポーターの怒りを買ったことを報道。今回の一件について、ボタフォゴのサポーターがSNSで本田をからかっているとも伝えている。

 いずれにしても、ポルティモネンセ加入が破談となれば、本田は再び所属先を探すことになる。ただ、フリーの身で行き場を探しているのは、彼だけではない。

 『GOAL』イタリア版は10日、「市場で獲得可能なフリーのベストプレーヤーたち」という記事で、ジエゴ・コスタらとともに本田をリストアップしている。イタリア衛星放送『Sky Sport』も先日、同様の記事で本田を紹介していた。

 目標としている東京五輪が開催された場合、そのメンバーに選考されるためにも、本田はピッチでのアピールが必須。思わぬかたちで方針転換を迫られた本田は、次にどんな道を選ぶのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【本田圭佑PHOTO】ヘアスタイルの変遷にも注目!星稜時代の2005年から、2020シーズンまでを一挙大公開!