楽天石井監督、野村克也さん一周忌で恩返し誓う 「しっかりと成績を収める」
「解説者として居酒屋のおじちゃんよりは上のレベルでしゃべれるようになった」
かつて南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務め名将として鳴らした野村克也さんが、昨年2月11日に虚血性心不全で亡くなってからちょうど1年。ヤクルトでの現役時代、プロ入りから7年間ノムさんから薫陶を受け、球界を代表する左腕に育った現楽天・石井一久GM兼監督が思い出を語った。
突然の訃報から1年が経過し「僕は野村さんの下でプロのキャリアをスタートさせた。すごくお世話になった監督で、特別な存在です」としんみり。「野球に関してはもちろんお世話になりましたが、こうしてメディアの皆さんの前で話せるようになり、解説者として居酒屋のおじちゃんよりは上のレベルでしゃべれるようになったのも、野村監督のお陰だと思うんですよね」とユーモアを交えて感謝を述べた。
今季から現場の監督として指揮を執る。「(野村さんから)頂いた知識を自分なりにアレンジして、しっかりと成績を収めることが恩返しだと思っています」と、新監督としてチーム勝利を届けるつもりだ。
楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手も、野村さんの楽天監督時代の教え子。指揮官と同じ師を仰ぐ“同門”ともいえる。田中将は復帰会見で「正直言って、そこには気付いていませんでした」と笑ってたが、野球観には共通するところがありそうだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)