「マウントレースイスキー場」など運営の夕張リゾートが破産開始
新型コロナの収束見通しが立たず、昨年末に事業を停止していた
「北海道」 夕張リゾート(株)(TDB企業コード:010942012、資本金500万円、北海道夕張市末広2-4、代表ライ・ユン・ナン氏)は、2月1日付で札幌地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は松田大剛弁護士(北海道札幌市中央区大通西13-4、坂本・松田法律事務所、電話011-251-3116)。
2017年3月に指定管理が満了を迎えるなか、東京都の不動産事業者が観光施設の売却先として選定され、新たな運営会社として元大夕張リゾート(株)(北海道夕張市、2017年1月設立、現・夕張リゾートホールディング(株))を設立し、当社を買収した。外国人観光客を主体に集客を図るなどしていたが、2019年3月期は年収入高約12億4700万円に対して約2億5000万円の経常損失を強いられていた。
こうしたなか、同年3月には香港系ファンドが当社を買収。その後もインバウンドの取り込み強化を図っていたが、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染拡大により3月にはホテルを休館、イベントも中止を余儀なくされ事業計画を大きく下回る状況となっていた。新型コロナ収束の見通しが立たないなか、12月には今冬のスキー場およびホテルの営業を休止することが明らかになるなど動向が注目されるなか、自己破産の申し立てを行うことを12月24日に明らかにし、事後処理を弁護士に一任、1月28日付で自己破産を申請していた。
負債は約5億円。