冬の移籍市場での動向が注目されているビジャレアルMF久保建英【写真:Getty Images】

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去就報道が過熱する久保にヘタフェは熱烈アピール

 ビジャレアルに所属する日本代表MF久保建英の去就のうわさが、冬の移籍市場オープンに向けて大きく報じられている。

 ウナイ・エメリ監督のもとで2列目のファーストチョイスになれなかったことで“再レンタル”の可能性が指摘される中で、最も熱烈にアプローチしているとされるヘタフェも、金銭面での問題を抱えているのではないか、とスペイン紙「AS」が報じている。

 同紙は現在12位と中位に位置するヘタフェが、後半戦以降の起爆剤として久保とバルセロナ所属の新鋭MFカルレス・アレーニャの2人を獲得候補の照準として合わせていると報道。ただし中小クラブであるヘタフェに存在するのは経済的な問題で、優先順位としてはアレーニャよりも久保の優先順位を上げているという。

 ただその久保獲得についても、簡単な道のりではないようだ。ビジャレアルは今夏、久保の期限付き移籍についてレアル・マドリードに対して300万ユーロ(約3億8000万円)を支払っている。もし、この冬の移籍市場でビジャレアルを去って別クラブに加わる場合、半額の150万ユーロ(約1億9000万円)を負担しなければならないという状況となる。

 保有元のレアルとしてみても新型コロナウイルス禍が続く2020-21シーズンにおいて、9100万ユーロ(約114億6000万円)もの損失を見込んだ予算を承認したばかりのため、久保の貸し出しについて減額に応じることはないとみられる。リーガでは異色のスタイルを貫くホセ・ボルダラス監督率いるチームに久保が加わるか否かは、ヘタフェが金銭面を用意できるかにかかってきそうだ。(Football ZONE web編集部)