医薬品開発の取り組みを中止したことで、当社の存在意義が消失した

 アスタファーマシューティカルズ(株)(TDB企業コード:606017290、資本金1000万円、富山県中新川郡上市町横法音寺55、代表西田光徳氏)は、12月10日に富山地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は西川浩夫弁護士(富山県富山市新根塚町3-1-3、西川法律事務所、電話076-420-3582)。財産状況報告集会期日は令和3年2月25日午後1時30分。

 当社は、2015年(平成27年)10月に、親会社である富士化学工業(株)(TDB企業コード:370049801)が製造するアスタキサンチンが有する医薬効果を利用し、自社で医薬品開発を行うための研究開発部門を分離して設立された。しかし、同社の2020年3月期中に、自社での医薬品開発の取り組みを中止したことで、当社の存在意義もなくなり、富士化学工業(株)の2020年3月期の財務諸表で既に当社に対して行っていた連帯保証債務の履行により発生した破産更生債権約29億万円が計上されており、同額が倒引当金繰入額として処理されていた。その後、2020年7月13日には富山地裁より保全管理命令が発令されていた。

 なお、負債は約29億円と見込まれる。