ビジャレアルMF久保建英【写真:Getty Images】

写真拡大

新天地ビジャレアルで不完全燃焼が続くも、「自分の居場所を見つけられると確信」

 スペイン1部ビジャレアルの日本代表MF久保建英は、現地時間19日に行われたリーガ・エスパニョーラ第14節オサスナ戦(3-1)で今季初めて出番なしに終わった。

 冬の移籍市場オープンが迫り、その周辺が騒がしくなるなか、スペイン大手紙は「クボは残留を望む」と報じている。

 スペイン2年目の久保は、今季保有元のレアル・マドリードからビジャレアルに期限付き移籍した。リーグ戦では開幕13試合でピッチに立ってきたが、先発出場はわずか2回でノーゴールノーアシスト。一方、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ではグループステージ5試合に先発し、ここまで1得点3アシストの成績を残している。

 今季初の2試合連続スタメンへの期待は高まったが、ウナイ・エメリ監督はオサスナ戦で久保を再びベンチスタートで起用した。チームは立ち上がりから波に乗り、開始早々の前半7分にエースFWジェラール・モレノが先制ゴール。さらに同29分には、20歳FWフェル・ニーニョが追加点を奪ってリードを広げるなど3-1で勝利し、久保はビジャレアル移籍後、公式戦20試合目にして初めて出場機会が与えられなかった。

 13日のリーガ・エスパニョーラ第13節ベティス戦(1-1)でスペイン人MFビセンテ・イボーラが左膝前十字靭帯を断裂し、復帰までには最低6カ月は要すると言われている。久保のレンタル打ち切りの可能性なども指摘されるなか、スペイン紙「AS」は「クボは残留を望む」との見出しでレポートしている。

「ビジャレアルでの今の状況は望んでいたものではないが、彼はこれをプロセスの一部と考えており、自分の居場所を見つけられると確信している。クボの状況は、イボーラの負傷以降、大きく変化した。シーズン絶望の可能性があり、ビジャレアルに補強戦略を再考させている。それを実現させるには、レアル・マドリードからレンタル中のクボの放出が鍵を握る。しかし、本人はビジャレアルでの挑戦継続を優先事項としている」

 また、衛星放送「ビーイン・スポーツ」も「クボはレアル・マドリード復帰を望んでいない」との見出しで伝えた。

 移籍市場が再びオープンする来年1月、ビジャレアルと久保はどのような決断を下すのだろうか。
(Football ZONE web編集部)