自衛隊や防衛問題に7割近い国民が関心があり、8割超が自衛隊によい印象を持っていることが、内閣府が行った意識調査で明らかになった。防衛力は今のままでよいとする人の割合は6割超だった。

 調査は2月16日から26日まで、全国の20歳以上の3000人を対象に個別面接聴取形式で行われ、1657人から有効回答を得た。

 自衛隊や防衛問題に「関心がある」と答えた割合は67.4%(「非常に関心がある」15.4%+「ある程度関心がある」52.0%)で、「関心がない」とする割合31.9%(「あまり関心がない」25.6%+「まったく関心がない」6.3%)の倍以上だった。2003年の調査に比べ、「関心がある」と答えた割合は8ポイント上昇。「関心がない」とする割合は7ポイント低下している。

 関心がある理由は、「日本の平和と独立にかかわりる問題だから」が39.4%と最も多く、以下「大規模災害など各種事態への対応などで国民生活に密接なかかわりを持つから」(29.2%)、「国際社会の安定にかかわりる問題だから」(20.8%)の順となった。

 反対に関心がない理由は、「自衛隊や防衛問題についてよく分からないから」が40.2%と最も高く、以下「自分の生活に関係ないから」(31.8%)「差し迫った軍事的脅威が存在しないから」(19.7%)と続いた。

 自衛隊に対する印象は、「よい」が84.9%、「悪い」が10.0%で、大多数が自衛隊によい印象を持っていることが分かった。 また、自衛隊の防衛力について、「今の程度でよい」が65.7%と最多で、以下「増強した方がよい」(16.5%)、「縮小した方がよい」(9.4%)の順だった。「今の程度でよい」と答えた割合は前回の調査結果と比べて3.9ポイント上がった。【了】

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内閣府(自衛隊・防衛問題に関する世論調査