「『居留守を使うな!』誰もいない家に苦情を入れる老夫婦。家族旅行から帰って、インターホンの録画を見たら...」(北海道・50代女性)
近隣住民との間で火種をうみやすい騒音トラブル。
一度でも「隣人がうるさい」と思ってしまうと、些細な物音でも気になってくるもの。とはいえ、あの音もこの音も「あいつが原因だ」なんて決めつけてしまうと、事態はややこしくなってしまう。
今回紹介するのは、北海道に住む主婦のIさん(50代女性)が体験したご近所トラブルだ。
夫婦でマンション暮らしをしていた彼女。隣に引っ越してきた老夫婦から、嫌がらせを受けていたという。
日中に掃除機をかければ、壁をドンドンと叩かれる。窓を開けたままテレビをつけていたら、ベランダ越しに「うるさい!」と...。ノイローゼ気味になりかけたIさんに、夫から旅行をしようと提案があったという。
4日程、家を留守に。帰宅するとインターホンに、こんな記録が残っていたそうだ。
「居留守を使うな!」
――いやいや、Iさん一家は、不在である。その後の顛末を覗いてみよう。
管理人「◯◯さん宅は、ご旅行で不在ですよ」
どうして、私たちが被害に...?(画像はイメージ)
マンション住まいだった頃、壁を挟んで隣に引っ越してきた老夫婦、特にご主人が癖のある人でした。
日中の明るい時間帯、10時頃に掃除機をかけていたら壁をドンドン叩かれました。部屋を移動して掛けていたら、移動する度にドンドンと...。
さらには、昼に食べるサラダ様にキャベツを千切りしていたら、キッチン側の壁を叩くんです。
ある時には、真夏に空気の入れ替えをしつつテレビを付けていたら(ボリュームは決して大きくはなく...)ベランダ越しに「うるさい!」と怒鳴られました。
いい加減ノイローゼになりそうな私を見兼ねた夫が、家族旅行を提案してくれました。ですので、4日ほど家を留守にしていたんです。
管理人さんには不在期間を伝え、宅配など何かあったら対応をお願いして家を後にしました。
しかし、です。何と、その不在の期間に隣家のご主人が管理人さんに
「隣がうるさくて敵わない!今日も朝から子供が走り回るのか、ドタバタ音がうるさくて気が変になりそうだ」
と苦情の申し立てをしたそうなんです。
その時、管理人さんは
「◯◯さん宅は、ご旅行で不在ですよ。あと、マンションは日中の生活音は仕方ない部分もありますので、譲歩すべき事もあると思いますが...」
と言われたそうです。ですが、ご主人が
「そんなはずはない!嘘を言ってるんだ!」
と捨て台詞を吐かれたそうで。
旅行を終え、管理人さんにお土産を持って挨拶に行った時に教えてもらいました。
インターホンのモニターに...
まさかね...、そう思いながらモニターを確認すると、連日に渡って老夫婦が訪ねてきてたらしく
「居留守を使うな!」
とメッセージが残っていました。留守中でも来訪者は記録されるのでわかりました。
それが証拠となりますので、記録を削除せず、翌日に主人が話し合いのため隣家に訪ねて行きました。
話し合いにならなかった様で、とうとう隣家の方は管理会社が使う掲示板に
「◯月◯日・◯◯時、◯◯という音が酷かった。お陰で通院する羽目になりました」
と張り紙を残していました。
さすがに見かねた管理組合から、再三にわたり注意を受けた様で、老夫婦は翌年に引っ越されていきました。
終(つい)の住処でマンション住まいを始めたらしいですが、マンション内でも有名なご夫婦でしたね。
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