フロイド・メイウェザー氏【写真:Getty Images】

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メイウェザーがリモート会見「前回は体もだらしなかった」

 ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー氏(米国)が16日、神奈川・横浜市内のホテルに集まった報道陣を前にリモート会見し、来年2月28日に東京ドームで新設の格闘技イベント「MEGA2021」に参戦することを発表した。対戦相手は未発表だが、日本人を予定。リングに立つのは2018年大晦日以来2年2か月ぶり、日本では2度目となる。「マネー(金の亡者)」と呼ばれた男は、会見で“自由奔放”に言葉を並べた。

 メイウェザーは終始、落ち着いていた。「日本は世界の中でも素晴らしい国。東京も素晴らしい街。日本の方をエンターテインメントで楽しませたい」。ド派手なキャップ姿でスクリーンに登場し、何度も“日本愛”を口にした。

 プロボクシングで50戦全勝の戦績を誇り、2018年大晦日にさいたまスーパーアリーナで行われた「RIZIN.14」でキックボクシングの“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)とエキシビションマッチで対戦。3分×3回のボクシングルールで初回2分19秒の圧勝劇を演じ、10億円と言われたファイトマネーを稼いで離日した。

 那須川戦以来のリング。相手やルールなど詳細は決まっていないが、衝撃KOや卓越したディフェンス技術は見られるのか。「いつものようにたくさんトレーニングをして、努力をする。人々を楽しませる準備をしたい」と気合を示し、「前回日本でパフォーマンスをした時はそこまで練習していなくて体もだらしなかった。今回はしっかり準備したい」と打ち明けた。

 司会者による質疑応答のみに終わった会見。最後に通訳が話し終えた後に、無敗のレジェンドは「一つ付け加えたい」とストップをかけた。「今年はコロナでいろいろと物事が遅れた。来年、東京五輪が行われるということで『おめでとうございます』と言わせてほしい」とコメント。「日本のすべてが好きです。チームで東京に行ってファンを楽しませて、自分たちも楽しみたい」と笑みを浮かべた。

 主催のMEGA製作委員会はメイウェザーの相手だけでなく、その他のカードも「色々な格闘技団体のチャンピオンクラスの選手」にオファー予定。どんな興行になるのか注目が集まる。(THE ANSWER編集部)