いまだヨナス・ヘクターはチーム練習へと参加することができていない。1.FCケルンにて主将を務める元ドイツ代表DFは、首の問題に悩まされ続けており、いまだ復帰の目処すら立たない状況だ。とりわけ今週は「対人戦について話し合った。前節で良い仕事ができていれば逆転もできたと思う」とみる、マルクス・ギズドル監督としては、ヘクター不在の「中盤での変化についてすでに思い描いている」ところだ。

 そしておそらくそれが示唆するところは、ベテランMFマルコ・へガーの復帰にあるだろう。同選手は決してスプリンタータイプでこそないものの、巧みな位置どりでカバー。ケルンが求める精力性や仕掛け時の見極めといった資質を持ち合わせる選手。相手のリズムを崩してファウルを誘発することもできる。ただそれでも今回の相手はバイエルン・ミュンヘンであり、つまりは指揮官は「世界最難関の課題」へと臨まなくてはならない。