池田エライザ初監督の“半自伝的作品”公開決定

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女優・池田エライザ(24歳)が原案・初監督を務めた映画「夏、至るころ」が、12月4日に日本公開されることが決定した。

本作は、福岡県田川市を訪れた池田が、そこに暮らす人びとの温かさと、緑あふれる景色に魅せられ紡いだ物語。それはすぐ傍らにあったのに、気づかなかった大切な日常と、かけがえのない人たちのこと……。10代で東京に出た池田自身のエピソードを原案に、オリジナル・ストーリーとして脚本化した。  

日本公開に先立ち、全州国際映画祭(韓国)、上海国際映画祭(中国)で高く評価されていた本作。海を越えて評判が届くにつれ、日本公開を待ち望む声が高まっていた。

本作について池田は「無邪気に夢を抱くことが、難しくなってきている昨今。時間が過ぎるたびに正体不明の焦りを感じるこのご時世を生きる若者に、深く共感しながらも、何かささやかな手助けは出来ないだろうかと考え、この作品をつくりました。私は諦めてしまっていた青春を、素敵な役者陣が見せてくれました。生まれてはじめての感情に触れた瞬間に立ち会わせてもらえたことがなによりも幸せでした。この機会に感謝しています。たくさんの方々のお力添えのもと、穏やかで希望が湧いてくる映画ができました。12月、世界がどうなっているかまだ想定はつきませんが、皆様にお届けできる日が楽しみです」とコメントを寄せている。

☆ストーリー

翔と泰我は同じ学校に通う高校3年生。子どもの頃からの親友で、ずっと一緒に和太鼓の訓練をしてきた。だが夏祭りを前にしたある日、泰我が受験勉強に専念するため太鼓を辞めると言い出す。それを聞いた翔は愕然としてしまう。自分は何がしたいのか、どうしたらいいのか分からない。そんな翔の前にギターを背負った少女、都が現れる……。