炎天下に生卵を放置→とろんとろんの温泉卵が完成 真夏の自動車内がどれだけ暑いか、一目でわかる写真がこちら
突然だが、こちらの画像をご覧いただきたい。
美味しそう(画像は沈黙の天使@silent_ariesさん提供)
ほどよい半熟具合で、とても美味しそうな温泉卵だ。
なんの変哲もなく見えるこの温泉卵だが、実は驚きの方法で作られている。
なんとこれ、「日の当たる車内に放置された卵」なのだ。
これ、なんだと思う? これ、日が当たる車の中に午後2時から放置してた卵 pic.twitter.com/CHANWZygTk
— 沈黙の天使 (@silent_aries) August 30, 2020
これは2020年8月30日、ツイッターユーザーの沈黙の天使(@silent_aries)さんの投稿。
確かに、夏場は野外に車を駐車していると、中が耐え難いような暑さになっていた、という経験はよくあるが、まさか卵に火が通ってしまうほどの気温とは......。
この投稿に、ツイッターでは
「うおー、車内の熱がすさまじいですねぇ」
「こうなるという事は、60℃以上になってるって事だぞ... いかに、子供の車内放置とかが危険か分かりますね」
「生が半熟にまで進化する日中車内...」
「ボンネットでお肉も焼けそう...」
「見た目だけだと普通に美味しそうだけどこれ出来るくらい暑いの怖い」
といった反応が寄せられている。
卵を製造・販売している日本農産工業のウェブサイトを見てみると、卵の白身が固まり始めるのは58度から。黄身が固まり始めるのは65度から70度前後だと書かれていた。
つまり、日の当たる自動車内の気温はそれほどまでになっているということだ。恐ろしい。
投稿者の沈黙の天使さんも、続くツイートで
「こうなるくらい、夏の車の中は暑いです。車中への子どもやペットの放置はダメゼッタイ!」
と警告している。また同じく、
「衛生面は自己責任でやってます。推奨するわけではないので、そこのところは良く注意してください」
とも呼びかけている。
「とろんとろんの卵が仕上がりました」
それにしても、どうして卵を高温の自動車内に放置したのだろうか。
Jタウンネットは31日、投稿者の沈黙の天使さんを取材し、詳しい話を聞いた。
卵を放置したのは30日、実施場所は神奈川県とのこと。
気象庁のアメダスによればその日、横浜気象台で観測された最高気温は34・8度。相当な暑さだったようだ。
実は、卵を車内に放置する実験を行ったのはこれが初めてではないという沈黙の天使さん。
「去年の夏も同様に勤務時に卵を車の中に置いて、帰宅後に冷蔵庫に入れて次の日に食べるなどしておりました。きっかけとしましては海外でも同様の猛暑日に、クッキーを焼いたりステーキ肉の加熱を試みている記事を見たことです」
と説明する。クッキーやステーキも、確かにこれだけ暑ければ焼けてしまいそうだ。
車内に放置したのは、14時から20時までの6時間。
過去の実験の際、同じ6時間であっても9時から17時の間の場合は
「結構な確率でしっかりとした茹で卵になりました」
とのこと。
「今回、非番であったこともあり、時間を変えて14時から卵を置いてみたのですが、結果当該ツイートのようにとろんとろんの卵が仕上がりました。日加減(?)は難しいものでした」
としている。
とろとろだ(画像は沈黙の天使@silent_ariesさん提供、編集部で一部トリミング)
ちなみにこの卵はどうしたのか聞いてみると、
「白だしをかけていただきました。今回は昼下がりから置いたためか絶妙なトロントロン具合に仕上がりました」
との回答があった。
なお、沈黙の天使さんは「食中毒は今のところ起こしておらず、過去にも一応起こしておりません」としていたが、あくまで「食べるときは自己責任で」とも重ねてコメントしている。
投稿がツイッターで話題になっていることについては
「車内の温度への恐れの声が多く、納得いただけているようで安心しております」
とした。