海賊版AV取り締まり協力の日本人に暴行  店員らに賠償命令/台湾

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(台北中央社)海賊版アダルトビデオ(AV)の販売取り締まりに協力したことで殴打された日本人男性が、損害賠償を求めた訴訟の判決で士林地方裁判所(台北市)はこのほど、被告側に30万台湾元(約107万円)の支払いを命じた。

提訴したのは、日本のAVメーカーでつくる業界団体「知的財産振興協会」(IPPA)台湾事務所の代表。台湾で海賊版AVの取り締まりに協力していたことから、販売店の店員に恨まれていた。2018年11月、台北市内の路上で暴行を加えられ、手足の複数箇所にけがをした。

店員や店員の指示で暴行を加えた男3人の計4人に対し200万元(約719万円)の損害賠償を求め、提訴。被告に刑事裁判で有罪判決が下っていることから、今回の判決では原告の一部主張が認められた。

原告は店の共同経営者2人も連帯責任を負うべきだと訴えたが、裏付ける証拠がないとして退けられた。

(蕭博文/編集:荘麗玲)