内装のスイッチ類で楽しい気分にさせてくれるモデルも!

「おうち時間」という言葉が流行語大賞に入るのは確実と思えるほど、家のなかで過ごす時間が多い今年。外出自粛期間中に大掃除やインテリアのDIY、部屋の模様替えをしたという人も多いですよね。やっぱり、自分の好きなものに囲まれた空間、居心地のいい空間というのが、人はいちばん心が豊かになるのだなと思います。

 そうなると、頻繁にクルマで出かける人もまた、車内空間というのは大事になってくるわけです。とくに、軽自動車やコンパクトカーは、コストの問題もあってなかなか高級車のようにインテリアを豪華にできるものではないので、買うほうも「ま、こんなもんかな」と妥協してしまう場合がほとんどですよね。でも、探せばあるんです。軽でもコンパクトでも、乗るたびに惚れ惚れするほど素敵なインテリアの持ち主が。今回はそんな、オシャレなインテリアの軽&コンパクトカーをご紹介したいと思います。

1)MINI

 まずは、いつの時代もハズさない、誰もが認めるオシャレコンパクトカーの代名詞、MINI。3ドアだけでなく、ファミリーにも便利な5ドアが加わりましたが、もちろんそのインテリアのオシャレ感は健在です。全体的にデコラティブな室内で、インパネでまず目を惹くのは、中央にデーンと備わるまん丸のナビ画面。外側のフチはイルミネーションになっていて、ブルーやレッドに光ります。そしてその下のスイッチは、クラシカルなトグルタイプ。目で見ても、指で触れても楽しい気分にさせてくれますね。

 ドアやエアコン吹き出し口などにも丸いモチーフが使われ、ポップな雰囲気が強くなりそうなところを、しっかりと大人っぽく仕上げているところもニクい演出。また、MINIには膨大な量のカスタマイズパーツが用意されていて、インテリアも自分好みに変えることが可能です。動く着せ替え人形のような感覚で、あれこれ欲しくなってしまうかも。

2)フィアット500

 次は、イタリア代表のオシャレコンパクトといえば、フィアット500です。こちらはずいぶんとシンプルですが、そこはさすがイタリアのセンス。メーターナセルやハンドル、スイッチパネルがアイボリー色で、ふっくらと丸みのある形状なのがもう、キュンキュンくるくらいに可愛いのです。ボディ同色のインパネにポンポンと3つ置かれたスイッチも、まるでキャンディのようで思わず触れたくなってしまいます。

 そしてきわめつけはアイボリーとチェックのツートーンに、女性が大好きなパイピングがあしらわれた素敵なシート。後席までしっかりコーディネートされているので、誰かに見せたくなっちゃうオシャレさです。

国産車のコンパクトカーや軽自動車にもオシャレな演出が!

3)マツダMAZDA2

 続いて、日本車からもご紹介しましょう。国産コンパクトカー随一と言えるオシャレなインテリアを持つのは、マツダのMAZDA2。とくに素晴らしいのはシートです。このクラスでは希少なホワイトレザーを贅沢に使って、ドアトリムやセンターコンソールなどまでコーディネート。肌が触れやすい部分にはスエードのような心地よさのグランリュクス・ウォームグレー・メランジ調クロスが使われていて、座ってみると身体にしっくりと馴染みます。

 また、光が当たると華やかに、影になるとクールさが際立つ、ブルーグレーのレザーもすごくステキ。さらに、ファッション業界では少し前からブラックよりもトレンドとなっている、ネイビーでコーディネートされたファブリックタイプも設定されています。

4)日産デイズ

 続いてもう1台、日本の軽自動車から選ぶとすれば、日産デイズ。標準タイプでもベージュとブラウンのツートーンで明るい雰囲気だったり、ハイウェイスターはチェッカーフラッグ模様がステキなインテリアですが、オススメはプレミアムコンビネーションインテリアです。

ミルクチョコレートのようなブラウンに、ブルーグレーとブラックのラインがオシャレで、軽自動車では珍しくドアインナーパネルやインパネまでコーディネートされているのです。シートだけ浮いている感じがなく、車内全体に統一感があるところがデイズの素晴らしいところ。

 そして、オーテックが手がける純正カスタムモデル、デイズボレロは女性にオススメ。

 ドアを開けると、ピンクとアイボリーのツートーンでパっと華やぐインテリアに、思わずウットリしちゃいそうです。ハンドルまでピンクとアイボリーで、毎日が楽しくなりそうなクルマですね。

5)DS・DS3クロスバック

 さて、最後に独創的でモダンなオシャレコンパクトの大本命、DSのDS3クロスバックを挙げましょう。

 こちらはインテリア全体にテーマがあって、たとえばパリでもっとも美しい通りの1つである「リボリ通り」からインスピレーションを得たという「RIVOLI」は、上品なパールグレーのレザーにダイヤモンドデザインが施され、ダッシュボードやドアトリムも同様にラッピング。インパネにも、ダイヤモンドをモチーフにしたスイッチが並び、シフトレバーを囲むスイッチ類もアート作品のようです。

 また、パリのオペラ座からインスピレーションを受けた「OPERA」は、最高級ナッパレザーを使って時計のベルトをイメージしたデザインがとても斬新で、オシャレ。このほか、「バスティーユ」「モンマルトル」と、旅好きさんもワクワクするような世界観がDS3クロスバックの魅力です。

 ここまでくると、もはや家のインテリアより凝ってるような気がしてきますが、クルマという移動できる空間、前を向いて過ごす空間だからこそ、それをどうやってよりステキなものにするか。そんなエンジニアやデザイナーたちの技術の結晶を見ている気持ちになりますね。ぜひ皆さんも、好きなテイストのクルマを見つけて、包まれるような心地よいドライブをしてみてくださいね。