サティ」や「ジャスコ」のことを、皆さんは覚えているだろうか。

どちらも今や失われてしまった総合スーパーだ。2011年、どちらも「イオン」という名前に統一された。

ツイッターでは、その歴史が垣間見える看板が注目を集めている。


いちだんなさんのツイートより(編集部でトリミング)

こちらはツイッターユーザーのいちだんな(@ichiplus82)さんが2020年6月13日に投稿した写真。

深いピンクの背景に白い「AEON」のロゴマークが取り付けられた見慣れた看板だが、背景色は退色し、特に看板の下半分が白っぽくなってしまっている。

そして、その白くなった部分に浮き上がるのが、いくつものアルファベット。

そう、「SATY」と「JUSCO」の文字だ。左上にある丸い跡も、ジャスコのロゴマークなのだろうか?


Wikimedia Commonsより「ジャスコの2代目ロゴ」

いちだんなさんの投稿には、

「イオン化合物か、、、」
「ご先祖様のサティーとジャスコの怨念が浮かび上がる」
「古株スーパーの生き様」

などの声が寄せられている。久々に見るサティやイオンに懐かしさを感じる人が多い。

ジャスコ→サティ→イオン

いちだんなさんによると、この看板は三重県内にあるイオンに掲げられている。

Jタウンネット編集部は17日、運営会社のイオンリテール(千葉市)にこの店舗の沿革を聞いた。

同社の広報担当者によると、現在このイオンになっている建物は、1978年9月21日、ショッピングセンターとして開店。食品を扱う「ジャスコ」と衣料品を扱う「ニチイ」が出店していたという。

このうちジャスコは、94年1月9日に閉店。その後、建物の増築・改装が行われ、同年4月23日には「サティ」としてオープンすることになったという。

これがイオンになったのは、2011年3月1日。イオンリテールがサティを運営するマイカルを吸収合併したためだ。

担当者によると、看板はおそらくショッピングセンター時代から同じものが使われているとのこと。イオンになってからも、定期的ではないが必要に応じて塗り替えを行っているそうだ。

とはいえ、ピンクは色あせやすいためジャスコとサティがこうやって顔を出してしまうのだろう。個人的には、子どもの頃にお世話になったサティやジャスコが今も近くにいてくれるようで、ピカピカの看板よりも愛着が湧きそうだ。

2020年6月19日19時20分追記:運営会社から要望があり、表記を一部変更しました