『ももクロゲッタマン体操』がスゴイ、痩せる秘訣は「内臓力」だった!
ダイエット界の鬼才『ゲッタマン』と、圧倒的なパフォーマンスを誇るアイドル『ももいろクローバーZ』のライブから生まれた『ももクロゲッタマン体操』を紹介! 「内臓力」「呼吸力」「インナーマッスル」の3つを同時に刺激し、カラダの奥から脂肪を燃焼させ、やせるカラダへ。免疫力UPにもつながる画期的なエクササイズです。
【写真】1日5分!百田夏菜子がお手本を披露、これが『ももクロゲッタマン体操』
やせる秘訣は「内臓力」だった
ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)とゲッタマンとの出会いは5年前。ある番組で共演してすぐ、ゲッタマンのもとへ、ももクロのライブへの出演オファーが届いたのだそう。初めて登場した西武ドームでのライブ後、「Yahoo! トレンドワード」で「ゲッタマン」が1位になるほど反響は大きかった。
その後の日本武道館でのステージで、ゲッタマンの頭に突然ひらめいたのが、“ももクロ”→“ももをクロスする!”。『ももクロゲッタマン体操』のアイデアが生まれた瞬間だった。
「ダジャレのようですが、実は理にかなった最強のダイエットメソッドです。『ももクロゲッタマン体操』は、“内臓”“呼吸”“インナーマッスル”をターゲットに、1度にそれらを刺激してカラダの基礎代謝を上げ、脂肪を燃焼させます」(ゲッタマン、以下同)
「インナーマッスル」はダイエットでもよく聞く言葉だが、なぜダイエットに「内臓」と「呼吸」が関係するのだろうか?
「この仕事を20年以上している私でも、この事実を知ったのはここ数年のことです。“基礎代謝を上げるために筋肉をつけよう!”と、多くのダイエット本には書いてあると思います。実際、私も5年前にはそうお話ししていました。かつての研究では、代謝を司るのは筋肉が40%で、大きなウエイトを占めると言われていましたから。
でも、いまは違います。最近の研究では、人のカラダにおける安静時の代謝を担うのは、筋肉が22%。脳も内臓の1つで、その他の内臓に由来するものを含めると、内臓が約8割を占めると言ってもいい。“代謝を上げるのに内臓力を上げよう!”とは、どの本にも書いていないでしょう。でも、そうなのです」
実は、内臓は1日24時間、1週間168時間、休まずずっと動いている。そのとき脂肪を燃やし、エネルギーを生み出しているのだという。つまり、ちゃんと正しく内臓が動いていれば、筋肉を動かすのと同じように脂肪が使われて“やせる”のだ。
“呼吸”で内臓を刺激する!
さらに「呼吸」についてもゲッタマンは、
「人のカラダに刻まれたリズム(概日リズム)が乱れると、呼吸が浅くなり、呼吸数は増えます。最近の研究では、呼吸数が多いとカラダは緊張モードになり、体温・基礎代謝・免疫力ともに低下。肩こりや冷え、不眠などになるといいます。逆に呼吸が深くなるとカラダの不調は改善され、インナーマッスルもしっかり動いて内臓力が高まるのです」
しかし、現代人の多くは、食生活の変化で内臓は疲れきり、呼吸も浅く回数が多くなっている。これを改善して“やせるカラダに導く”ために必要なのが、内臓を支え、呼吸と連動したインナーマッスル(体幹)の強化だ。
「インナーマッスルは本来、カラダから両腕両脚を除いた部分をいいますが、『ももクロゲッタマン体操』では“カラダのいちばん深層にある筋肉”を指しています。
特に、多裂筋を中心にした“姿勢保持筋”と、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋を称した“内臓保持筋”は、ダイエットに重要です。
例えば、呼吸にはインナーマッスルの“横隔膜”が作用します。息を吸うと横隔膜は下がり、吐くと上がる。この上下の動きが呼吸力を高めて内臓を穏やかに活動させ、基礎代謝アップに通じるのですが、カラダのゆがみで横隔膜がずれていると、横隔膜は動きがとれません。
息を吸っても、息が入るすき間がない。特に女性は腹式呼吸より胸式呼吸になりがち。やせにくいカラダになっている一因でもあります」
内臓力をUPには多裂筋を鍛える
“多裂筋”は背骨をサポートするように、背骨にぴったり沿って走っている。
「多裂筋には骨盤を引き上げて骨盤を安定させ、内臓を支える役目があります。でも問題は、この筋肉が硬く、過緊張状態にあること。下のイラストで、背骨の構造を見てください。背骨は上から、頸椎7本、胸椎12本、腰椎5本の骨からなります。首はぐるぐるまわり、腰は前後左右に動き、ひねることもできるので、頸椎、腰椎は動かして、こりをほぐすことはできます。
でも胸椎は、肋骨が鳥かごのように、大事な内臓を覆って守っているため、動きがとりにくくなっています。背骨同様に、胸椎にくっついた多裂筋は動きがほぼなく、固まった状態です」
このインナーマッスルをほぐして美姿勢にすると同時に、三位一体で内臓力、呼吸力もアップさせるのが『ももクロゲッタマン体操』だ。そのポイントは、
●内臓力アップ……疲弊している内臓を休ませながら回復させ、基礎代謝を上げる。
●呼吸力アップ……横隔膜を動かす正しい呼吸で内臓を刺激する。
●インナーマッスル強化……カラダの最奥にある筋肉で内臓を支える。
今回紹介するのは『ももクロゲッタマン体操』の基本となるもの。内臓を支える骨盤のゆがみを整えながら、インナーマッスル全体に刺激を与える強烈全身エクササイズだ。1日にたったの5分。実際にやってみるとわかるが、簡単で、わかりやすく、奥深い。慣れてきたら、ほかの『ももクロゲッタマン体操』についてもチャレンジしてみよう。
コロナに負けないカラダづくり
実は、この『ももクロゲッタマン体操』の魅力は、ダイエット効果だけではない。6月12日に発売される『ももクロゲッタマン体操 パワー炸裂! 体幹ダイエット DVD67分付き』(主婦と生活社)では、現代病の原因である「糖化」(カラダのこげ)や「酸化」(カラダのさび)を防ぐ力についてもゲッタマンが解説している。
「『ももクロゲッタマン体操』で活性力を得たカラダは、基礎代謝はもちろん、交感神経・副交感神経のスイッチの切り替えがスムーズになって体内リズムが正常化し、免疫力アップにも効果を発揮します。
コロナの猛威がまたぶり返しつつある世の中なので、免疫力を上げて、コロナに負けないカラダづくりを。そのために役立ててほしい。私たちが健康的に生きていく基本的な自己免疫力、自己浄化力、自己治癒力を取り戻しましょう」
完全脂肪燃焼エクササイズ
『ももクロゲッタマン体操』の完全脂肪燃焼エクササイズには4つの体操(詳細は最後のページ)があり、ここでは「インナーマッスル全体に刺激を与える」エクササイズを紹介!
《基本姿勢》両腕は前に出し、手の甲を合わせる。お腹は引っ込める。ももはぴったりくっつけ、クロスする。
《1》お腹は引っ込めたまま(=ドローインという状態)息を吐き、下半身を、イスに座るように下げてスクワット。同時に、肩甲骨を寄せて、ひじをまっすぐ後ろに引く。このとき、手首を回して、手のひらを上に向ける。
足の裏は、親指と小指の付け根、かかとの三角形を意識して感じるとラク。全身のバランスがとりやすくなる。
《2》ひざとヒップラインが平行になるまでしゃがむ。ひじはもっと後ろまで引く。腕が下がらないように。ももを閉じて、お腹は引っ込めたまま(ドローイン)。わきはしめる。
《3》お腹は引っ込めたまま(ドローイン)、息を吸いながらゆっくり【基本姿勢】に戻る。なるべくひざが前に出ないように! ももはしっかり閉じて。
【目安】これを10回! 5回したら、脚を組み替えてさらに5回
●ももいろクローバーZ
百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・高城れにからなるガールズユニット。2014年には、国立競技場でのライブを女性アーティストとして初めて行い、2日間で11万人を動員。ライブの年間動員数は、過去2度にわたり、女性アーティスト1位を記録する。
●GETTAMAN(ゲッタマン)
ココロとカラダをデザインし、生き方をも変えるヒューマンアーティスト。クライアントには第一線で活躍する有名ミュージシャンやモデル、アスリート、財界人、著名人が名を連ね、絶大な信頼を得ている。自身開発の「肩甲骨ダイエット」は一世を風靡し、個人指導は3年待ちという人気ぶりから、“ダイエット界の鬼才”と言われる。著書は多数あり、ベストセラーを連発。各メディアへの出演、全国での講演多数。
「内臓力」「呼吸力」「インナーマッスル」の3つを同時に刺激し、カラダの奥の奥、いちばん深層の部分からダイエット効果を上げていく方法を、よりわかりやすく紹介しています。今回、紹介した「インナーマッスル全体に刺激を与える体操」以外に、
・美姿勢&内臓の保持に効果のある体操
・骨格と呼吸をダイナミックに整える体操
・癒やしながら、美姿勢にする体操
や、小顔・背中・お腹・美脚の《パーツ別エクササイズ》も。とりわけ、ゲッタマンが「実はこれ、門外不出のエクササイズで最強のものだと自負しています」と語る“くびれ”を作るエクササイズは必見です!
さらに、《概日リズムを取り入れたカラダ&ココロメソッド》では、カラダのセンサーを研ぎすませ、概日リズムに合った食生活へ改善するメソッドを解説。免疫力UPにつながるカラダづくりを目指せます。
■付録DVDの内容ももクロにゲッタマンが各エクササイズのポイントと方法をレクチャーする動画のほか、ボーナストラックとして、超ハード体幹エクササイズ「ももクロゲッタマンブートキャンプ」と、2019年春に富山で行われたライブ「ももクロ春の一大事 in 黒部」(一部)も収録しています。