【前園真聖コラム】第301回「ヨーロッパの日本人選手の活躍で思い出すサッカーのある日常」
いち早く再開したブンデスリーガで、やはりうれしいのは日本人選手の活躍でしょう。フランクフルトの鎌田大地は、これまでカップ戦やELでは得点があったものの、リーグ戦では無得点でした。それが再開後に2ゴールと、やっと本領を発揮し始めています。チームメイトの長谷部誠も再開初戦からベテランらしいプレーで守備を牽引し、契約延長も勝ち取りました。6日のマインツ戦では敗れたものの、2人の活躍もあってフランクフルトも降格の危機から遠ざかろうとしています。
ただ、一番活躍している日本人選手と言えばシュツットガルトの遠藤航ではないでしょうか。5月24日のホルシュタイン・キール戦では見事なスルーパスを通してアシストしましたし、続くハンブルガー戦ではゴールも決めました。守備の面が強調されていた遠藤ですが、ここにきて攻撃面のアピールもしています。遠藤の成長の証でしょうし、日本代表で長谷部が抜けた後のボランチとして期待もできるでしょう。
フレーメンの大迫勇也は5月30日のシャルケ戦で途中出場、途中交代という屈辱を味わいました。ですが3日のフランクフルト戦では先発出場しましたから、信頼は失っていないと思います。またその試合には負けましたが、前半は特に大迫の特長であるポストプレーなどで十分存在感を出していました。確かにまだ本調子ではないと思いますが、今後ゴールが生まれれば、きっと元に戻ってくれると思います。
今後、ヨーロッパの他の国のリーグも再開しますから、たとえばスペイン・エイバルの乾貴士やイタリア・ボローニャの冨安健洋などの活躍も楽しみです。ただ1人心配なのはポルトガル・ポルトの中島翔哉で、家族の事情のため練習に参加していません。所属チームではまだレギュラーの座を掴んでいませんし、ゴールもありません。トレーニングに復帰してもしばらくは大変でしょう。でも気持ちの強い中島だったら、きっとやってくれると思います。
ヨーロッパでの日本選手の活躍をみると、次第にサッカーが日常に戻ってくる気がします。Jリーグの再開までもう少し。画面越しにサッカーのある生活を思い出して、楽しみに待ちましょう。
フレーメンの大迫勇也は5月30日のシャルケ戦で途中出場、途中交代という屈辱を味わいました。ですが3日のフランクフルト戦では先発出場しましたから、信頼は失っていないと思います。またその試合には負けましたが、前半は特に大迫の特長であるポストプレーなどで十分存在感を出していました。確かにまだ本調子ではないと思いますが、今後ゴールが生まれれば、きっと元に戻ってくれると思います。
今後、ヨーロッパの他の国のリーグも再開しますから、たとえばスペイン・エイバルの乾貴士やイタリア・ボローニャの冨安健洋などの活躍も楽しみです。ただ1人心配なのはポルトガル・ポルトの中島翔哉で、家族の事情のため練習に参加していません。所属チームではまだレギュラーの座を掴んでいませんし、ゴールもありません。トレーニングに復帰してもしばらくは大変でしょう。でも気持ちの強い中島だったら、きっとやってくれると思います。
ヨーロッパでの日本選手の活躍をみると、次第にサッカーが日常に戻ってくる気がします。Jリーグの再開までもう少し。画面越しにサッカーのある生活を思い出して、楽しみに待ちましょう。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。