タイカン4S(画像: ポルシェジャパン発表資料より)

写真拡大

 ポルシェ・ジャパンは5日、ポルシェ初の量産型電気自動車であるタイカンの国内における販売価格を公式サイトなどで明らかにした。標準モデルの「4S」は1,448万1,000円、ターボが2,023万1,000円、「ターボS」が2,454万1,000円(いずれも消費税込)となる。

【こちらも】ポルシェ初EV「タイカン」市販モデル発表 電気自動車の勢力一変か

 ポルシェの90年近くにわたる歴史の中で、初めてとなる電気自動車が、ついに世に出る。2019年に世界初公開となったタイカンは、ポルシェの歴史が織り成すDNAを引き継ぎながらも、EVという新次元を築く車として、発売前の現在から多くの自動車ファンの注目を集めている。最高出力はローンチコントロール時に761PS、同じ条件による0-100km/h加速は2.8秒と、既存の電気自動車の常識を打ち破るようなクオリティに期待がかかる。

 EVの要であるバッテリーは800Vの高性能で、ケーブルの小型などによるシンプルな構造により軽量化に貢献。充電や駆動性能などのレベルアップにも役立っている。モータースポーツのノウハウを活かしたブレーキや、自動切り替えで手間を省ける2速トランスミッションなど、快適かつスポーティな走りにつながるパーツも目白押しだ。

 インテリアでは湾曲16.8インチディスプレイで運転中も速度などの情報が見やすくなっている。エアカーテンにより室内外の空気の無駄な流れをカットすることもでき、ゴミやニオイなどの不純物が内部に入り込むのを防げることもポイントだ。

 エクステリアも4灯式LEDヘッドライトを搭載。マトリックスビーム内蔵により輝度が高いだけでなく耐久性にも優れており、夜間でも安心して走らせられる。アダプティブクルーズコントロールやレーンチェンジアシストなど、多くの人気車で見られる運転支援システムも搭載。タイカンでは洗練された装備が充実しており、未来を感じられるような乗り心地が楽しめるだろう。

 7月にはポルシェ・ジャパンにより、東京都内でタイカンの展示も計画されている。お出かけ中にタイカンの姿を一目見れるチャンスがあるかもしれない。