フジテレビ「S-PARK」映像トラブル 2分間のドタバタ劇で若手アナ大慌て
2020年6月7日深夜に放送されたスポーツニュース番組「S-PARK」(フジテレビ系列)で、機材トラブルにより2分以上映像が切り替わらず、アナウンサーが対応に苦慮する事態が発生した。
番組最後にはメインキャスターの鈴木唯アナが「不体裁があり大変失礼いたしました」と謝罪したが、番組を見たツイッターユーザーからは「テレビ史上最大の放送事故かもしれない」「久々にドキドキした」という声が聞かれた。
「繋がらないですね」「これは...」
「S-PARK」土曜日のMCは入社5年目の鈴木アナと同4年目の黒瀬翔生(しょうい)アナで、番組終盤には通常のニュースコーナーが設けられている。
この日も一通りのスポーツニュースが終わったあと、鈴木アナが「ここからはニュースです」と告げた。だが、報道センターの映像には切り替わらず、椅子に座った黒瀬アナと鈴木アナの様子が映されたままだった。
鈴木アナは「失礼いたしました。えー、今、ただいま、ちょっとトラブルが続いております」と機材トラブルを詫びた。それでも映像はなかなか切り替わらず、鈴木アナは頻繁に周囲を見回すなど動揺した様子で「繋がらないですね」「まだダメでしょうか」と続けた。
一方の黒瀬アナは終始前方を見つめ、トラブル発生から40秒ほど経ったタイミングで「報道センターから新美アナのニュースなんですが、現在機材トラブルにより一旦こちらのスタジオに引き取っております」と視聴者に事情を説明。黒瀬アナの説明を受けて、鈴木アナは「ご迷惑をおかけしております」と小さな声で告げた。
この後も2人は時折無言になりながら「繋がりましたでしょうか」「これは...どうですかね」「まだ繋がらないようです」といったやり取りを続け、トラブル発生からおよそ1分40秒経ってようやく報道センターの映像が映された。
ところが、これで終わらなかった。
突如画面が暗転、またもスタジオ映像に
映像が切り替わると、報道センターの新美有加アナが東京都の新型コロナウイルスの感染者数に関するニュースを伝え始めた。しかし、原稿を読み始めて10秒ほどで突如画面が暗転。新美アナの声のみが聞こえる状態が5秒ほど続いた後、画面は再び「S-PARK」のスタジオの映像に戻ってしまった。
突然の事態に黒瀬アナと鈴木アナは慌ただしい動きを見せつつも、鈴木アナは「ニュースの途中で、機材トラブルで画面が落ちてしまいました。またこちらのスタジオで引き取っております」と事態を説明。再び椅子に座った2人の様子が映される中、鈴木アナは「どうでしょうか」「まだですね」と機材の不具合を伝えた。
30秒ほど経ちようやく報道センターの映像に戻ると、その後は特にトラブルなくニュースが伝えられた。番組の最後には鈴木アナが「本日は番組内でニュースをお伝えするところ、不体裁があり大変失礼いたしました」と謝罪した。
合計2分を超える「沈黙混じり」の緊急事態を目の当たりにしたツイッターユーザーからは「テレビ史上最大の放送事故かもしれない」「久しぶりにドキドキした」との書き込みがあった。その一方で、
「誰も何も言わない。誰も助けてくれない」「ああいう時に場をつなぐトークがまったくできないと...」
など、現場のトラブル対応に対する疑問の声もあがった。