倒れた選手を韓国人主審が無視(※写真はイメージです)【写真:Getty Images】

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韓国2部の開幕戦で生まれた“コロナ感染予防策”にスペインメディアも注目

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るうなかで韓国リーグが開幕した。

 10日の2部第1節の忠南牙山FC対富川FC戦のワンシーンに注目が集まり、「倒れた選手を無視した主審を称賛したスペインメディア、なぜ?」と韓国紙「世界日報」が報じている。

 世界中でスポーツ競技が中断されているなか、韓国ではサッカーのリーグ戦が開幕。忠南牙山FCと富川FCが激突した2部リーグ開幕節で開始早々のシーンに海外メディアも関心を寄せたようだ。

 開始6分、富川FCのブラジル人FWバイアーノがファウルを受けてピッチに倒れ込んだ。起き上がろうとしたバイアーノは、目の前に立っていたチェ・グァンホ主審に手を伸ばした。ところが主審は応じず、ブラジル人FWは苦笑いを浮かべながら自ら立ち上がっている。

「倒れた選手を無視した主審を称賛したスペインメディア、なぜ?」と報じたのは、韓国紙「世界日報」だ。「バイアーノは『起こしてくれ』という意味で手を差し出した。すると主審は首を横に振り、バイアーノは笑いながら自ら立った」と描写している。

 この行為に対して、韓国サッカー連盟の関係者は「選手たちとの接触を最小限に抑えるように主審に指示を出して、主審が現場で上手く対応した事例」と説明しているという。またスペイン紙「マルカ」が反応したと伝え、「あれがコロナ時代の“ニューノーマル”(新常態/新標準)だという反応を見せた。それとともに韓国、そしてKリーグのコロナ予防策を称賛した」と記している。

 一見すると主審が選手を無視したように見えたワンシーンだが、サッカー界における“感染予防策”として脚光を浴びているようだ。(Football ZONE web編集部)