エスコートされてパトカーに乗る新婦(画像は『TimesLIVE 2020年4月5日付「WATCH | KZN newlyweds arrested for breaching Covid-19 regulations」』のスクリーンショット)

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ロックダウン10日目の南アフリカ。初日から外出規制のルールに従わない者が多く、逮捕者も2千名を超えている。そんな中で結婚式を強行し、新郎新婦だけでなく牧師やゲストまで50人以上が逮捕されるという事件が起こった。

晴れ渡ったまさに結婚式日和という4月5日の日曜日、南アフリカのクワズール・ナタール州リチャーズ・ベイで新郎新婦らが逮捕された。彼らはロックダウンの規制違反、50名以上集まる集会に参加した罪で逮捕に至ったもよう。結婚式会場で出席者は50センチほど間隔を空けて座っているものの、密閉された空間にいることは極めて危険である。この時期に挙式を予定していた多くのカップルは、ロックダウンが発表されると延期もしくは泣く泣くキャンセルしたのだが、このカップルは挙式を延期せずに強行した。そして式の途中で警察や軍隊が入ってきたという。

新郎と思われるスーツを着た男性にエスコートされて新婦が乗り込んだのは、パトカーだった。この動画が投稿されると「ハネムーンは刑務所」と揶揄するコメントも見られた。

南アフリカメディア『TimesLIVE』の取材に応じた警察関係者によると、このエリアで結婚式が行われるという密告があり、逮捕に踏み切ったとのことだ。その後、新郎新婦および神父、出席者は警察の留置場に身柄を拘束されたという。また国家警察のナイドゥ氏は「ウイルスの恐ろしさを分からず、法を掻い潜ろうとしている」として、ロックダウン期間の挙式はまっとうな理由がない限り、厳罰に処される可能性があると述べている。

ちなみにロックダウン中に式を挙げて逮捕された例は先週も発生しており、そのカップルは保釈金1人につき1000ランド(約5900円)を支払ったそうだ。

画像は『TimesLIVE 2020年4月5日付「WATCH | KZN newlyweds arrested for breaching Covid-19 regulations」』『Nonjabulo Mntungwa 2020年4月6日付Twitter「#sabcnews National Police Spokesperson Vish Naidoo says weddings are strictly not allowed during the national lockdown.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)