RAD野田、『天気の子』で毎日映画コンクール2度目の受賞
3人組バンドのRADWIMPS(野田洋次郎、桑原彰、武田祐介)が、アニメーション映画『天気の子』で「第74回毎日映画コンクール」音楽賞を受賞。13日に神奈川県川崎市で開催された表彰式に出席し、野田がトロフィーを受け取ると「名誉ある賞をいただき嬉しく思います。新海誠監督と密になって作った映画。その映画を皆さんの元に届けられ、本当に嬉しく思います」と喜びを語った。
同作は『秒速5センチメートル』などの新海誠監督が、『君の名は。』以来およそ3年ぶりに発表したアニメーション作品。天候のバランスが次第に崩れていく現代を舞台に、自らの生き方を選択する少年と少女を映し出す。声優に、醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、小栗旬らが参加した。
野田は「公開の2年前から始まった冒険でした。全スタッフと走りぬいて作った作品。4年前、役者として新人賞をいただいた思い出深いこの映画賞で、音楽賞で戻ってこれたことは非常に嬉しい。また表現を頑張っていきたい」としみじみとコメント。
野田は2016年に主演映画『トイレのピエタ』で俳優として、同賞のスポニチグランプリ新人賞を受賞。「前回と今回どちらが嬉しいですか?」と問われると「役者として新人賞ををもらった時は、初めて俳優をさせてもらった思い出深い作品で……。その時はまさかという感じでした。でも、こっちは18年間やってきた本職での受賞。別な気持ちがあります。感慨深いです」とコメント。
ほかのメンバーも野田同様、受賞に嬉しそうな表情。桑原は「光栄。いつかまたこの舞台に戻ってきたい」と嬉しそうに話し、武田も「多くの方に受け入れられ、名誉ある賞をいただけたのは大変光栄。この映画に携わった方にこの賞をささげたい」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)