小型スマホ「Rakuten mini」レビュー、Palm Phone比較から「楽天Link」やeSIMまでとことん!
楽天モバイルが、無料サポータープログラムの2次募集に合わせて、オリジナルスマホ「Rakuten mini」をリリースしました。無料サポータープログラムとは、2019年秋からドコモ、au、ソフトバンクと同じMNOになった楽天が、2020年春の本格サービスインを前に無料モニターを募って実施しているプログラム。国内と海外の通話、国内と海外のデータ通信を無料で使えます。
筆者は2019年秋の1次募集(5,000人)から外れてしまったのですが、2次募集(最大2万人)で復活当選。このタイミングで当選したおかげで、同時にリリースされた小型スマホ「Rakuten mini」を買えて、なんだか残り福をゲットした気分です。
Rakuten miniの特徴は、名前の通りコンパクトなサイズ。おおよそ高さ106.2×幅53.4×厚さ8.6mm、重さ約79gと、大画面化が進む最近のスマホの中ではズバ抜けて小さく、軽いです。楽天モバイルいわく、モバイルFelica(おサイフケータイ)を搭載したスマホの中では世界最小、最軽量とのこと。手のひらに載る大きさで、ネックストラップにつけて首からさげていても、存在を忘れてしまうほどです。
○小さなスマホ「Palm Phone」と比べてみる
手のひらサイズのスマホといえば、2019年春にSIMフリーで発売された「Palm Phone」がありますが、Rakuten miniのほうが一回り大きめ。両者とも、アイコンを縦にスクロールするというそっくりのホームランチャーを採用しています。
Rakuten miniのCPUはSnapdragon 439で、Qualcommがいうには、Palm Phoneが採用するSnapdragon 435と比べて、CPU性能は25%、GPU性能は20%向上しているとのこと。使い比べてみると、スクロールやタッチに対する反応、アプリの起動時間といった体感速度が明らかに違います。
バッテリーもPalm Phoneの800mAhに対して、Rakuten miniは1,250mAhと大きく、実際のバッテリー持ちもRakuten miniのほうが長いです。ほかにも、対応するLTEのバンド数が多かったり、Wi-Fiで5GHzをカバーしていたり、何より価格がPalm Phoneの4万5,630円に対して、Rakuten miniは2万1,800円と半額以下。
小さいスマホ対決ではRakuten miniの圧勝と言えるでしょう。ただし、Palm PhoneはIP68の防塵・防水性能を持っていますが、Rakuten miniの防水・防塵性能はIPX2・IP5Xと防滴レベル。また、後ほど詳しく紹介しますが、Rakuten miniはeSIMを採用しているため、SIMカードの取り外しができない点にも注意が必要です。
○おサイフケータイが使えるのはやっぱり便利
小さいスマホながらストレスなく操作でき、電池持ちも悪くないRakuten mini。約1,600万画素の背面カメラ、約500万画素のフロントカメラも多機能ではありませんが、シンプル使い勝手が良く、フィルター機能や美肌モードなどもしっかり備えています。小さく軽いぶん手ブレしやすいのと、各社のハイエンドスマホに比べるとオートフォーカスやシャッターがゆっくりなので、じっくり構える必要はありますが、写真も十分にきれいです。
カメラもそうですが、ネックストラップで身につけられる大きさ&重さなので、とにかく身軽にさくっと使えるのが、小さいスマホならではの醍醐味。たとえばジョギングのとき、パンツのポケットに入れて走っても、スマホの重みでパンツがずり落ちてくる(実話……)なんてことはありません。さらにそんなシチュエーションでうれしいのが、このサイズでおサイフケータイが使えること。最近はQRコード決済が普及しているとはいえ、これひとつで改札が通れるのはやっぱり便利です。
このほか、楽天モバイルかつ無料サポータープログラムの独自機能として、電話・メッセージ・SMSの機能をまとめた「楽天Link」アプリのベータ版も利用できます。プリインストールはされていないので、自分でアプリを追加する必要があります。
楽天Linkアプリからかけられるのは、いわゆるIP電話なので、国内でも海外でも通話料金はかかりません。使い方は標準の通話機能とほとんど同じ。試しに友人の携帯電話や自宅の固定電話にかけてみましたが、多少の遅延は感じたものの、音質は悪くありませんでした。よほどノイズや遅延に注意しなければ、IP電話とは気づかれないでしょう。
前述のように、Rakuten miniはeSIMを採用しているので、SIMカードを入れ替えることはできません。ただし、eSIMサービスを提供する別の事業者を追加登録することはできるようです。
試しにQRコードを使ってIIJmioのeSIMプランを登録してみたところ、ごく普通に登録、アクセスできました。無料サポータープログラム中はわざわざ有料の別サービスを使う意味はありませんが、将来的に乗り換えを検討するなら覚えておくといいかもしれません。ちなみに、無料サポータープログラムでRakuten mini以外の機種へ乗り換える場合は、nanoSIMの発行に3,000円の手数料が必要とのことでした。
最後にやはり気になるのが、そもそも楽天モバイルのネットワークがどのくらい使えるのかです。筆者もいろいろな場所で、ことあるごとに電波強度をチェックしています。自宅を含め、すでにエリア化されていて見通しがそこそこ良い場所なら、問題なくつながっています。
速度についても、まだ利用ユーザーが少ないこともあり、今のところは申し分ありません。ただ、ビルの陰や地下街などでは、まだところどころauのローミングに切り替わりますし、屋内の奥まったところではつながらないこともあります。このあたりが今後どうなっていくのか。無料サポータープログラムに当選したからには、2020年春のサービスインまでしっかり見守っていきたいと思います。
Rakuten miniの特徴は、名前の通りコンパクトなサイズ。おおよそ高さ106.2×幅53.4×厚さ8.6mm、重さ約79gと、大画面化が進む最近のスマホの中ではズバ抜けて小さく、軽いです。楽天モバイルいわく、モバイルFelica(おサイフケータイ)を搭載したスマホの中では世界最小、最軽量とのこと。手のひらに載る大きさで、ネックストラップにつけて首からさげていても、存在を忘れてしまうほどです。
○小さなスマホ「Palm Phone」と比べてみる
手のひらサイズのスマホといえば、2019年春にSIMフリーで発売された「Palm Phone」がありますが、Rakuten miniのほうが一回り大きめ。両者とも、アイコンを縦にスクロールするというそっくりのホームランチャーを採用しています。
Rakuten miniのCPUはSnapdragon 439で、Qualcommがいうには、Palm Phoneが採用するSnapdragon 435と比べて、CPU性能は25%、GPU性能は20%向上しているとのこと。使い比べてみると、スクロールやタッチに対する反応、アプリの起動時間といった体感速度が明らかに違います。
バッテリーもPalm Phoneの800mAhに対して、Rakuten miniは1,250mAhと大きく、実際のバッテリー持ちもRakuten miniのほうが長いです。ほかにも、対応するLTEのバンド数が多かったり、Wi-Fiで5GHzをカバーしていたり、何より価格がPalm Phoneの4万5,630円に対して、Rakuten miniは2万1,800円と半額以下。
小さいスマホ対決ではRakuten miniの圧勝と言えるでしょう。ただし、Palm PhoneはIP68の防塵・防水性能を持っていますが、Rakuten miniの防水・防塵性能はIPX2・IP5Xと防滴レベル。また、後ほど詳しく紹介しますが、Rakuten miniはeSIMを採用しているため、SIMカードの取り外しができない点にも注意が必要です。
○おサイフケータイが使えるのはやっぱり便利
小さいスマホながらストレスなく操作でき、電池持ちも悪くないRakuten mini。約1,600万画素の背面カメラ、約500万画素のフロントカメラも多機能ではありませんが、シンプル使い勝手が良く、フィルター機能や美肌モードなどもしっかり備えています。小さく軽いぶん手ブレしやすいのと、各社のハイエンドスマホに比べるとオートフォーカスやシャッターがゆっくりなので、じっくり構える必要はありますが、写真も十分にきれいです。
カメラもそうですが、ネックストラップで身につけられる大きさ&重さなので、とにかく身軽にさくっと使えるのが、小さいスマホならではの醍醐味。たとえばジョギングのとき、パンツのポケットに入れて走っても、スマホの重みでパンツがずり落ちてくる(実話……)なんてことはありません。さらにそんなシチュエーションでうれしいのが、このサイズでおサイフケータイが使えること。最近はQRコード決済が普及しているとはいえ、これひとつで改札が通れるのはやっぱり便利です。
このほか、楽天モバイルかつ無料サポータープログラムの独自機能として、電話・メッセージ・SMSの機能をまとめた「楽天Link」アプリのベータ版も利用できます。プリインストールはされていないので、自分でアプリを追加する必要があります。
楽天Linkアプリからかけられるのは、いわゆるIP電話なので、国内でも海外でも通話料金はかかりません。使い方は標準の通話機能とほとんど同じ。試しに友人の携帯電話や自宅の固定電話にかけてみましたが、多少の遅延は感じたものの、音質は悪くありませんでした。よほどノイズや遅延に注意しなければ、IP電話とは気づかれないでしょう。
前述のように、Rakuten miniはeSIMを採用しているので、SIMカードを入れ替えることはできません。ただし、eSIMサービスを提供する別の事業者を追加登録することはできるようです。
試しにQRコードを使ってIIJmioのeSIMプランを登録してみたところ、ごく普通に登録、アクセスできました。無料サポータープログラム中はわざわざ有料の別サービスを使う意味はありませんが、将来的に乗り換えを検討するなら覚えておくといいかもしれません。ちなみに、無料サポータープログラムでRakuten mini以外の機種へ乗り換える場合は、nanoSIMの発行に3,000円の手数料が必要とのことでした。
最後にやはり気になるのが、そもそも楽天モバイルのネットワークがどのくらい使えるのかです。筆者もいろいろな場所で、ことあるごとに電波強度をチェックしています。自宅を含め、すでにエリア化されていて見通しがそこそこ良い場所なら、問題なくつながっています。
速度についても、まだ利用ユーザーが少ないこともあり、今のところは申し分ありません。ただ、ビルの陰や地下街などでは、まだところどころauのローミングに切り替わりますし、屋内の奥まったところではつながらないこともあります。このあたりが今後どうなっていくのか。無料サポータープログラムに当選したからには、2020年春のサービスインまでしっかり見守っていきたいと思います。