森保一監督(撮影:浦正弘/PICSPORT)

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今年の1回目のコラムで「今年の日本を占う」と言ったU-23アジア選手権で、日本は1勝も挙げられずグループリーグで敗退しました。

本当だったらこのチームから6、7人は東京五輪のメンバーに選ばれたはずです。そんな大切な大会だったのに、目に付いたのは選手のモチベーションの低さでした。

競争意識が上がることでU-23世代が活性化され、それが日本代表にも好影響を与えるという目論見は外れてしまったと思います。今回のメンバーで五輪出場を確実にした選手は誰もいないでしょう。

結果が出なかったので、当然ながら森保一監督の責任を問う声も出ています。ですが、僕は森保監督の解任には反対です。

2018年ロシアワールドカップ直前に西野朗監督が就任してチームをベスト16に導いた後、日本代表は日本人監督が指揮を執るという方針になったと思います。その大きな方向性を、大会予選ではない、選手選考が主眼だったこの大会で覆していいとは思えません。

Jリーグが始まって以来、同じ日本人監督が4年間続けて指揮を執ったことはありません。もし今回もここで監督を交代させてしまったら、日本人監督ではダメだという流れになってしまうでしょう。それでは何のために方針を立てたのかわかりません。

もちろん無条件で4年間任せるというのではありません。ですが少なくとも東京五輪までは森保監督が率いるべきだと思います。そして森保監督には今こそ日本人監督の能力の高さを示してほしいと思います。