ビートたけし、27年続いた『東京スポーツ映画大賞』に「やらない意思」固める
元運転手が、現事務所の「T.Nゴン」と同社の取締役を告発し、東京地裁に1000万円の損害賠償を求め提訴したことが週刊誌に取りざたされている、タレントのビートたけし(72)。
昨年の事務所独立騒動、今年6月の離婚騒動と、老いてなお、芸能マスコミが常に注視するゴシップ提供者であり続けているが、そんなたけしをめぐる、新たなニュースが飛び込んできた。
「どうやらあれ、終わるらしいですよ」
関係者がそう囁くのは、毎年2月中旬に開催される映画祭『東京スポーツ映画大賞』のことだ。1992年に創設された賞で、
「ほかの映画賞は複数人による審査制度を取っているが、東スポ映画大賞はたけしさんひとりが、独自の感覚と独断で選んでいる。言ってみれば、たけしさんにおんぶにだっこの賞で、たけしさんがやらないとなると成立しない。自分が映画を撮ると、自分の作品が作品賞、出演者も受賞するというお約束も、必ず守られてきました」(映画PR会社プロモーター)
そのたけしが、やらない意思を固めたという。
最大のネックはギャラか
前出・関係者が続ける。
「昨年度は所属事務所のゴタゴタがあり、ギリギリまで開催できるかどうか危ぶまれましたが、何とか開催にこぎつけることができた。今年度は無理ですね。たけしサイドとのコーディネーター役として期待していた人物も調整機能を発揮できず、東スポ上層部が先方の窓口と直にやり取りをしたようですが、どうもいい返事をもらえなかったようです」
その最大のネックになったのはギャラだという。
たけしはギャラを受け取らず、同映画大賞の審査、並びに同時開催される『ビートたけしエンターテインメント賞』の選考にも関わってきたはずだが……。
「ギャラとしては支払っていませんが、お車代としてそこそこの金額を渡していました。以前はそれでOKだったのですが、新しい事務所の考えでは、それでは安い、という感じになったようです。確かに、たけしさんを稼働させるには安いといえば安い。それでもたけしさん本人には映画大賞の存在に意義を感じていてくれたはずだったのですが、以前は」(前出・関係者)
今春、第28回が開催され、映画『万引き家族』が作品賞など4部門を制覇した。
第1回からの受賞作品や受賞者が記録されている同社の公式サイトは、第27回(2018年)受賞結果の記載で止まり、第28回の受賞結果は書かれていない。何やら終焉をにおわせるような未更新だ。
<取材・文/薮入うらら>