台北101

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(台北中央社)台北市のランドマークとして知られる台北101が、米国際NPO、高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)の「最も影響力のある高層ビル50棟」に選出された。台北101が30日に発表した。

CTBUHは、高層ビルの設計や建設、運営などに関する非営利団体で、世界の建築家やエンジニア、デベロッパーなどが参加している。今回発表された50棟は、メンバーを対象にしたアンケートに基づき、過去50年間に建てられた世界の高層ビルの中から、所在地の機能強化やビルのデザインに影響を与えた建物が選ばれた。アンケートは、CTBUH世界大会(10月28日〜11月2日)が第10回の節目を迎えるのを記念して初めて実施された。

台北101は2004年竣工。高さは509.2メートルで、同年末から10年初めまで世界一の高さを誇った。CTBUHは同ビルを選んだ理由として、建設当初、省エネや照明制御、水循環などにも配慮し、環境の持続可能性を追求する高層建築の先駆けになったと説明。中華文化を象徴する外観デザインや、世界的に知られる元日花火イベントなどの特色も挙げられた。

米シカゴで賞を受け取った台北101の張振亜総経理(社長)はあいさつで、所在地の文化が建築デザインを育むと述べ、さまざまな文化が融合する台湾のシンボルとしての同ビルの存在価値を強調した。

日本からは、東京都新宿区の「モード学園コクーンタワー」がリストに名を連ねた。

(蔡ホウ敏/編集:塚越西穂)