子どもからもらった“サプライズ”について描いた漫画のカット=shimayumi(rook_maestro)さん提供

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 子どもからもらった“サプライズ”について描いた漫画がSNS上で話題となっています。家族3世代で仲良く散歩する、息子、母、おじいちゃん。最初は、母とおじいちゃんに挟まれて歩いていた息子ですが、母の違う手を握りたいと言い出し…という内容で「ほっこりする」「泣きそうになりました」「子どもってすごいな」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

思いがけない展開、どんな気持ちだった?

 この漫画を描いたのは、ワーキングママのshimayumi(ペンネーム)さんです。インスタグラムでは、5歳の息子の育児漫画などを発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

shimayumiさん「子どもの頃から、イラストを描くのが好きで、いつでもどこでも描いていました。きっかけは特になく、自然に描き始めた感じです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

shimayumiさん「普段は『育児あるある』の漫画をインスタグラムにアップしています。息子と触れ合う中で、面白いことやうれしいことを日々探しているのですが、このときはまさかの息子から私へのサプライズ! ドキドキしつつうれしくもあったので、恥ずかしながらもすてきな思い出として描きました」

Q.思いがけない展開にどのようなお気持ちでしたか。

shimayumiさん「幼い頃から、父にはいろいろな所に連れて行ってもらったので、その頃を懐かしく思うのと同時に、もう、こんな機会はないのかもしれないと寂しい気持ちにもなりました。父は堅いタイプの人なので、かなり照れくさかったようでした」

Q.お父様と手をつないで遊んだ思い出はありますか。

shimayumiさん「父は仕事が忙しく、平日はほとんど会えなかったのですが、日曜だけはお休みでよく外へ連れ出してくれました。公園に行ったり散歩をしたり、何でもない所へ手をつないで出かけていたように思います。最後に手をつないだのは、小学校低学年くらいでしょうか」

Q.子育てをする中で、ご両親への思いが変化したことは。

shimayumiさん「子どもを持って一番感じたのは、感謝の気持ちです。当たり前にしてもらっていたことが、いかに大変でありがたいことだったのか気が付きました。とはいえ、恥ずかしくてありがとうの気持ちをなかなか伝えられないので、これから少しずつ返していきたいです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

shimayumiさん「育児中の方からは、『すてきな機会をお子さんにもらいましたね』とのご意見が多かったです。お父様が他界されている方もいて、『父が健在の今だからこそ、気持ちを伝えないといけない』と思うことができました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

shimayumiさん「育児に関してももちろんですが、仕事や家族、悩み、いろいろなことを分かりやすく描いていきたいです。私と同じようなことで悩んでいる方や育児中の方に、息抜きにほっこりしてもらえるものが発信できたら、と思っています」