2019年3月21日、メジャーリーグのシアトル・マリナーズに所属していたイチローが引退を発表した。誰もが知る球界のレジェンドの引退には、世界中から注目が集まった。

世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」は、その世間の反応をアンケート形式で調査した。引退記者会見の注目度や、世間が抱くイチローへの印象を“数値”で紐解く。

調査時期:2019年3月16日(土)〜3月18日(月)
調査方法:インターネットウェブ定量調査
調査対象:全国16歳〜69歳の男女(2,472人)

 

深夜の記者会見ながら、生中継で見た割合が高い

イチローの引退発表記者会見は「2019 MGM MLB日本開幕戦」の試合後、深夜0時ごろから約1時間半にわたって行われた。

イチロー引退会見に対する世間の反応

上の図は、記者会見をどのような形で見たかを調査した結果である(複数回答可)。最も多かったのは「翌日以降テレビのニュースで見た」という人で58パーセントを数えたが、深夜にも関わらず23パーセントの人が「生中継で見た」と答えている。

 

世間が最も印象に残っている出来事は…

イチローの残した記録・功績に対する世間の印象
MA・・・知っているもの(複数回答)、SA・・・最も印象に残っているもの

次に、イチローの残した記録・功績に対する世間の印象に目を向ける。全体、オリックスファン、マリナーズファンの3属性に分けて調査を行ったが、属性を問わず最も印象に残っていたのは「野手として日本人初のメジャーリーガーになったこと」だった。

また、オリックスファンを中心に「『がんばろうKOBE』を合言葉にリーグ優勝を成し遂げたこと」が印象に残っている人も多かった。

 

イチローは45歳までトップレベルで活躍を続ける傍らで、社会貢献活動にも尽力してきた。調査を通して、フィールド内外で模範となるイチローに対し、努力への賞賛や、同じ日本人としての誇らしさを感じていたことが読み取れる。

アンケートでは「50歳まで続けてほしかった」という意見もあったが、それほどイチローの引退は日本中を揺るがすビッグニュースだったことが分かる。

 

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