消防用設備等の施工・メンテナンスなどを行う青木防災(大阪市平野区)のツイッターが話題となっている。同社には"広報課長"を務めるネコの「タマスケ」がおり、8月27日にネタ画像を投稿した。

「【臨時ニュース】大阪市平野区にあります消防用設備等の施工・メンテナンス業を営む青木防災(株)にて、従業員の電話応対中に何度も『ニャー』等と奇声を発し妨害した件について被害届が出された為、同社の広報課長であるタマスケ(4)氏を迷惑防止条例違反の容疑で逮捕しました」

続くツイートには、「本件についてタマスケ氏は『業務を行う上でお客様の生の声を聞ける事が取り組むモチベーションに繋がっていると思い、自分も体験したかった。『ニャー』について"奇声"と捉えているのは人間のみであり、自分は正当な意見を主張していただけ。それが妨害とみなされるのは遺憾。』等と供述しています」とある。

添付された画像は、タマスケの手元がティッシュで隠されており、報道番組のようなテロップが入っている。コメント欄には「仕事熱心」「可愛い」といった声が相次いでいる。

3〜4年前に社長が子猫を保護 社屋の3階で飼うことに

ほかにも同社のツイッターには、タマスケが犬のハナコ"警備課長"に「ハイにならないか?」「キメに行こうぜ」とマタタビをすすめる様子や、自身がマタタビを楽しむ様子が投稿されている。

画像からはタマスケが社内でかなり愛されていることが伝わってくるが、同社のツイッター担当者によると元は野良猫だった。

「3〜4年前、社長が自宅のガレージにいた子猫を保護して連れてきて以降、ずっと会社に住んでいます」

同社は2階に事務所があり、3階がタマスケの部屋となっている(ハナコは社長が毎日自宅から連れてきている)。出社した従業員はセキュリティを解除すると、タマスケが2階と3階を行き来できるようになる。

「就業中、タマスケはうろうろしているのを見て癒やされますね。ただお気に入りの社員に対しては机の上に乗ったり肘を噛んだりすることもあります。15時になると社長のもとへ行って、ちゅ〜るを貰えるのを待つのが日課です」

そんなタマスケ氏も立派な"社員"だ。同社サイトの社員紹介ページには「タマスケ」の項目があるなど、猫の広報課長として役目を果たしている様子が垣間見える。ツイッターには今年5月ごろから登場し、フォロワーから大きな反響があった。同担当者は

「タマスケに関するDMが来たり、点検で訪問した際に共通の話題になったりすしました。私自身、最初は『会社に猫ってどうかな?』と思っていましたが、タマスケがきっかけで同僚やお客様ともコミュニケーションをとれるようになりました」

といい、「今では猫のいる職場もアリだなと思っています」と話した。